9ヶ月

娘が生後9ヶ月になった。
脳がどんどん成長しているのが手に取るようにわかる。
バイバイを覚えた。
夫が出勤するのを玄関先でお見送りする時に大人の真似をしてできるようになったんだろうけど
バイバイじゃない時にもバイバイをするのが可笑しい。
玩具よりも広告の紙だとかコードだとかそういうものを好む。
危険な遊びをしているのを取り上げると怒る。
喜怒哀楽、というものが見ていて分かるようになった。
性格というか個性というか、そういうものも現れるようになった。
現時点でいえるのは、娘はかなり好奇心旺盛で活発で怖いもの知らずなように見える。
あんまり脅えて泣いたりしない。(一度、テレビで象を見て泣いた)
気になる物や場所には猪突猛進で立ち向かい、手を伸ばし触って確かめる。
それゆえ、月齢よりもちょっと成長が早いように思う。
脳の成長のせいなのか定かではないが夜泣きがはじまった。
1時間おきの原因不明なギャン泣は勘弁して欲しい。
いつおさまるのやら。
こうして毎月の誕生の日にちの度に、やれ生後○ヶ月だ、などと感慨にふけるのはこの0歳代だけなんだろうなあ。
そういえば先月から待機児童になった。ハハハ…

 紙の匂い

断捨離。流行ってますね。
この間も友達とちょっとそんな話をしていて、ああやっぱり流行ってるんだと認識。
でも私も友達も実際に本を読んでみたわけではないので詳しくは分かってないんだけど
この『断』『捨』『離』って言葉が潔くってキャッチーで惹かれるものがあるのかな、と思ってみたり。
私の一番の理想はスッキリ暮らすことなのだけど
一人で生活でもしてないとそれはかなり難しいこと。
家族の持ち物はそう簡単に処分するわけにはいかないので
少しづつ自分の持ち物を処分していって満足感を味わっている。
まずCDをだいぶ捨てた。
今はituneという便利なものがあるし
とてもステキなアルバムジャケットにもあんまり執着しなくなってしまった。
なんていうか、
段ボールの中にとても良いデザインのジャケットが入っているとして
それをまた次の引越の時に入れたまま別の場所に運ぶ作業が不毛に感じてしまって
そうやってただ閉まっておくだけのものを溜め込むなら捨ててしまえという気分になった。
着ない服も然り。いつか着るかもと思ってとっておくのは無意味なのかもしれない。
否、子育て中の場合は着られる服が限られてくるから今着られない服が多くなるのは仕方ないかもしれないけど。
でも、長く着られる服を少しだけ所有したいという気持ちも出てきて
それをやるには質の高いもので少数精鋭ワードローブを編成する必要があるので財布は痛い。
マーガレット・ハウエルとジョン・スメドレーのニットは1枚持っていたいと思う秋。
そういう定番志向に流れつつあるのは年取っちゃったのかなんなのか…
ま、何か定番を買い揃える前に、安物で役立たずばっかりのワードローブをもっともっと整理しないといけない。
本。これが一番ネックな存在。
一人暮らしを始める時にだいぶ実家に置いたり処分したり少数精鋭の本を持って出た。
そして夫と暮し始める時にもだいぶ処分した。
結婚以来、私自身は殆ど本を買わなくなって
図書館が自分の本棚と考えることで殆ど増えなくはなったけれど
それでもまだ減らせないかなと考える。
でもやっぱり想いいれのある、十代の頃夢中になって読んだ本って捨てられないな。
大方の純文学を青空文庫で読めるようになったところで皮膚感覚として違うな、というのはある。
もっともっと電子書籍が身近になれば紙へのこだわりもなくなるのだろうか。
たかが文庫本一冊を捨てたところで焼け石に水だ、と考えていまひとつ捨てるに踏み切れないのだけど
その辺の踏み切りも「断捨離」本を読めば書いてあるのだろうか?
最近の私はこうしてモノの整理ばかり考えている。
いやー子供がいると生活を見直さざるを得ないことばっかりだ。
子供も明日で9ヵ月だ。

読書の秋、というわけではないけどサラッと読める小説ばかり読んでいる。楽でいい。
中でも小川糸は初めて読んでみたけど中々良かった。

食堂かたつむり

食堂かたつむり


物語の肝は屠殺のとこ。ピリリと効いてた。


喋々喃々

喋々喃々


個人的に趣向が合うのはこっちの本。
谷中で古着物屋を営む女性の話で1月から12月までの12章からなっている。
谷根千の実在する店や場所が出てくるところや
主人公がユニフォームと称して纏う着物の描写が興味深く
あの界隈を散策してみたくなる。
実際のところ不倫の恋を描いているのだけどあんまりドロドロしてないし
着物の世界に身を置いているともっと色んな執着がありそうだけどその辺りもサラッと。

 夜あるくこと

ようやく秋になるのだろうか。
秋分の日になって季節を分断するような冷たい雨が降っている。
昨日は中秋の名月でも、自宅からは月が見えないので
ちょっと外に出てみたいと思っても寝た子を一人置いて出るわけにはいかないし
夫の帰宅を待って外に出てみたら月はもう雲に隠れていた。
こういう時
まったくもって身軽ではなくなったな!と思う。
夜の街をあるくことはとても新鮮な行為で
歩いただけでそう思うのだから
居酒屋とか行ったら物凄く感動してしまうかもしれないな。
けれどもうちの場合は夜泣きするとママ命になってしまう事があるので
寝た子をお願いして夜に出歩くのはまだまだ先になりそうだ。

 立つ

娘が生後8ヶ月になった。
つかまり立ちにつたい歩き、とにかく立っていたくてしかたないらしい。
寝る間際までも立ち上がろうとする。
バスタオルにかくれんぼすると嬉々としてタオルをめくって探しに来る。
自らもタオルを持って顔を隠し、いないいないばあをする。
好きな絵本は定番の『いないいないばあ』

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)


読み聞かせると「ばあ!」の前で来るぞ来るぞと予測してワクテカ顔になるのがおかしい。
玩具は色々あるけれど、最近ではお風呂に浮かべるアヒルの玩具が好きらしい。
後追いっぽいのが始まった。夕方はちょっとした騒動が毎回ある。
相変わらず少食だが、とうもろこしをフリーズドライさせたものが入っていると割と好んで食べる。
相変わらず細身だけど、とにかく毎日アグレッシブに動き回っているので良しとしよう。
私の予想の斜め上をいくスピードで成長をする娘。
もうちょっとゆっくり成長しても良いんだよ、と母は思うこの頃だった。


でも、そろそろ私もまとまって眠りたいから
もうちょっと成長して夜通し寝るようになってくれないかなーとも思うこの頃。
母親になって8ヶ月、土日というものがなくなったことは正直疲れる。
見も心も弛緩する時間というものがあれば良いな。

 夏よ。

ナンバーガールの名曲『透明少女』のフレーズ、気付いたら俺は夏だった風景!って
夏になる度に毎年毎年思ってしつこくはてなで書いてるんだけども、今年は一度も思わなかった。
そうだ、今までの冷房の利いたオフィスで過ごす夏とは違って
子育て真っ只中の今年は朝から太陽の光浴びて「夏」を体感せざるを得ないからだ。
気付いたら夏だったって思うまでもないのだ。
暑いのは嫌だけれども、子供と過ごして季節を感じること
それもまた役得だな、と思う。
この時間が長く続けば良いのに、と思う。
生後2ヶ月過ぎるくらいまではしんどくてしんどくて
早くこの大変な時間が終わればいいのになんて思っていたけれども
今は少しでも長く娘と過ごす時間が欲しいと思う。
職場復帰のリミットが迫る。
夏よ終わらないで、とセミの声にしんみりする。

明日で生後7ヶ月。折り返しも過ぎてしまった。
子供の成長は喜ばしいことだけれども
いわゆる「赤ちゃん」の時期が終わってしまうこともちょっと寂しい。
うちの娘は体は小さいが発達は少し早いようで
どんどん色々なことができるようになっていくこともちょっと寂しい。
離乳食は相変わらず進まない。
朝起きてから寝るまで活発に動き回るのに、よくぞ母親の乳だけで足りてるなーと不思議に思う。
どうも、ベタベタドロドロしたものが嫌いなようで
一番最初にまともに口にしたのは加熱もしてないバナナだった。
そのバナナだってつぶしすぎるとベタベタするから嫌いみたいだし…
スプーンの感触が嫌とか他にも色々好き嫌いがハッキリしているようで
離乳開始から稀なケースにぶち当たり右往左往…
ホントに育児書どおりにはいかないもんだよ。
そんな、離乳食が進まない時も松田道雄の育児の百科を開けば
「どうということはない」という松田翁の言葉に励まされる思いだ。
この本は名著すぎるので誰かオメデタにでもなったらプレゼントしたい本だ。

定本育児の百科 (岩波文庫)〔全3冊セット〕

定本育児の百科 (岩波文庫)〔全3冊セット〕


ちなみに私は絶版の青いバージョンの方を古本屋で100円で買った。
見かけたら買いです。

 もう一度ひもとく

月イチ更新みたいになってる。
今年も上半期が終わり、そして今日で娘が生後半年を迎えた。
痩せ気味で、最近始めた離乳食もあまり食べる気配がないが
それでもなんとか無事に育っている。

1月に出産をすると、その1年が丸々育児という感じになるなー。
今年はホントにホントにホントに育児以外の事があるのだろうか?という生活を送っている。
だから中々はてなに書くこともないのだ。
そんな中でちょっと思ったこと。
最近は絵本を読んであげると、とても喜ぶので色々図書館で借りてきている。
自分が保育園の頃に大好きだった絵本を見つけて
それをまた自分の娘に読むことってなんて凄い行為なんだろう、と思った。
これから暫くの年月を、娘に読むと同時に自分もまた絵本を読む幸せ。

わたしのワンピース

わたしのワンピース


この絵本、今読んでも凄く可愛くてこんなワンピースがあったらいいなと思う。
幼い頃飽きるほど読んだ本なのだけども
私の母親はこの本のことを全く覚えていなくて、ああそういうもんなの?とちょっとガックシ。