前夜

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。
なんとか、松の内に書いたぞ。


今年の正月は、子供が生まれて初めての正月だった。
なんか、乳幼児の世話ってかなりルーチンワークなところがあるので
年末も淡々と過ぎた感じで気持ち的にはあんまり正月を迎えた感がないのだけど
昨年の、いつ陣痛がやってくるのだろうか…?というような緊迫感を抱えての正月とは多いに違う。
お屠蘇はいただけないが、おせちとか美味しいものは沢山食べられた。
昨年はなんか臨月でもあんまり食欲なかったもんなぁー。
あと3日で娘の1歳の誕生日を迎える。
そのせいなのか、娘が生まれた日前後のことばっかり考える。
あの日私は大好きな「アメトーーク3時間スペシャル」を見ながら、
なんとなく下腹部が締め付けられるような感覚を感じていた。
なにこれなんかさっきから等間隔で痛い気がする、って陣痛?今日も夫は夜勤だしヤバい感じ?と思いながら
とりあえずアメトーーク見ながら陣痛間隔を計っていた。*1
アメトーーク終わる頃にはキッチリ5分になってきたので産院に電話をしたら
私の声が落ち着いているのでまだまだ余裕がありそうね、というつれない返事。
じゃあもうちょっと様子見るかーとアメトーーク3時間の後のレギュラー放送まで見る。
あの夜は工場芸人だった。お茶の間にねづっちとピース綾部のトーク力を見せつけた素晴らしい回だ。
それがまた面白くてたまらない。
ただその頃にはかなり激しい痛みになっていた。
でも不思議なもんで、陣痛と陣痛の合間というのは全く痛みが無い。
だから合間合間でリラックスしつつ意地で工場芸人を見て
そして、この家に再び帰る時にはこのデカ腹は無いのね、とお腹写真を自分で撮影した後、タクシー呼んで産院へ行った。
結局そこから分娩台に上がるまでは時間がかかったけれどもお産そのものは超安産であんまり覚えていない。
だからなんとなく、これから先も娘の誕生日が近づく度にずっと
出産そのものではなくって出産前夜の事を思い出すんだろうなと思う。
偶然1年前と同じ日に明日またアメトーークスペシャルがある。

*1:一般的には段々とその時間が狭まり、初産ならば5分間隔で病院へ、と言われている