読書の秋、というわけではないけどサラッと読める小説ばかり読んでいる。楽でいい。
中でも小川糸は初めて読んでみたけど中々良かった。

食堂かたつむり

食堂かたつむり


物語の肝は屠殺のとこ。ピリリと効いてた。


喋々喃々

喋々喃々


個人的に趣向が合うのはこっちの本。
谷中で古着物屋を営む女性の話で1月から12月までの12章からなっている。
谷根千の実在する店や場所が出てくるところや
主人公がユニフォームと称して纏う着物の描写が興味深く
あの界隈を散策してみたくなる。
実際のところ不倫の恋を描いているのだけどあんまりドロドロしてないし
着物の世界に身を置いているともっと色んな執着がありそうだけどその辺りもサラッと。