育児書には書いてない

生後一ヶ月半経過
今日は何時間寝られた、とか計算するのをやめた。
あー、せめて5時間連続で寝られたら!なあ。
今が大変なので、早く大きくなんないかなと思ってしまうが
子育ての先輩達は口を揃えて「あっという間」って言うし実際そうなんだろうな。
でもこの大変な今を楽しむ余裕があんまりないのであった。
赤子の世話そのものは慣れたけれど
自分の体の疲れが出始めたのかもしれない。正直しんどいってとこだ。
でも睡眠不足よりも身体疲労よりも一番辛いのはずっと1対1で居ることの孤独感かもしれない。
そんな中、赤子が笑いかけているような表情をするようになったり
今まで服にかくれていた手足が出て、大きかった服が小さくなっていたりするのを発見して救われる気持ち。


産む前に色々本などを読んでいたつもりであったが
授乳にこんなに時間がかかる事はどの本にも書いてなかった。
乳を吸わせ、吸わせている途中でぶりぶりと便をし、おむつを替え
うっかりすると吸いながらウトウトはじめ足の裏を触って起こしてまた吸わせ
もしもそこからミルクを足すとなるとさらに倍。
気がつくと一時間とかザラである。
それに寝かしつけも加われば酷いときはプラス二時間とか。
一日一日、膨大な時間をかけて育てている感覚。でもあっという間ってみんな言う。
そんな授乳の合い間合い間に少しづつ読書、やっと読めた↓奇しくもボイルドエッグス出身2人。

 春を待つ

毎日寒い。ほぼ家に引きこもっている生活ながらも寒さを感じる。
今年の冬はいつになく春を待ちわびている。
早く暖かくなればよい。早く外に出たい。啓蟄。


時折、近くの買い物程度には外出するのだけども
こんな寒さでは赤子を連れてはいけないので私の外出は誰か変わりに赤子をみてくれる人がいないと出来ない。
疲労とストレスがたまってくるとたった数分の外出、数メートル先のコンビニが神に見える。
立読みした育児雑誌の中の世界と今の生活とのギャップにビックリする。
同じ月齢の子の生活パタンを読んでは、うちの子こんなに寝てくれないよ?とか。
nina'sに出てくるようなお洒落ママはなんか違うなあ
自分的にはホッコリ目指してtocotocoに出てくるような格好したいわとか思うのだけど
ほぼ毎日ウニクロフリースに吐き戻した乳を浴びせられている私には
いずれも夢物語なのであった。
でも冗談抜きでtocotocoに載ってる育児グッズって某メジャー誌では知り得ないような良さげな物が沢山あるので参考になる。
http://tocotoco-mag.com/


子供を産んでみて、こんなに色々な情報を欲するとは思わなかった。
某メジャー誌のノリには疑問符だらけだったけど、レポート的なものは役立ったし
妊娠中から2chの育児板が友達のようなものだったけど
産後はもっと世話になり大親友のようになってしまっている。
それだけ核家族のほぼ密室育児においては息抜き以上に情報に救われることが一杯。
ネットがあってよかったー!オレ今ネットが無かったら大変!
けれどもネットに接続する手間もままならない時には紙ベースの媒体の方が手軽に見れたりする。
携帯でネットする気持ちがやっと分かった。
iphoneとかネットブックとか小さなネット端末欲しいなー。


このはてなが愚痴愚痴日記あげくはメンヘル育児日記とかになったら困るので
愚痴はつぶやけばよいか、ということでロム専用だったtwitter再開させた。手軽でいいな。
右に設置したサイドバーでもつぶやいてます。
久々スタイルシート見てたら面白かった。もうちょっと整えたい。

 よなよな子守唄

出産後一ヶ月検診。
妊娠前にちょっとキツイかもーとか思ってたスカートがゆるゆるになっていた。こんな事もあるのだ。
乳はまさに血々。赤子は母の生気を吸い取り成長を続ける。
しかしそんな母体も色々問題無しとのこと。本日半身浴程度に湯船につかる。
思えば、これはもしかしたら陣痛というやつなのかもしれないという等間隔の痛みに襲われながらも
産んだら暫く入れないのだから、と一人バスタブに湯を張り
Gショックで陣痛間隔を図りながら入浴してから一ヶ月ぶりの湯船である。しみじみ。
そうだ赤子は生後一ヶ月を迎えたのだ。
毎日が恐ろしいくらいあっという間に過ぎるので時間、曜日、そして昼夜という概念があまりない。


ここのところ赤子はホントによく泣く。
生まれたばかりは寝てばかりで、ちょっと泣いてもたいていは授乳で疲れ果てて寝るという感じだったのだが
今は起きている時間が増えてきて、しかしその起きている時間に対する不安だとか
眠いのに寝付けない不満だとかでこの世の終わりのような泣き方をする。
抱っこも、今まで気に入っていた横抱きから首すわりもまだなのに縦抱っこにシフト
しかも立った状態でユラユラ揺らさないと気に食わない時もあって
座って横着しようもんなら更に泣かれる。
もう!ね!深夜に3時間とか、真っ暗な部屋にたった一人で立って抱っこ
何これ?いったいなんの修行かと!
寝つけなくてぐずるって何?眠かったら犬だって勝手に寝るぞ。
と、思うのだけど私の因子を色濃く受け継いでいるのならば
色々なことが不安でしょうがないのも仕方が無いと思われるし
日々、泣き方、表情、体が変化するのにずーっとつきあってられるのは貴重な体験なのだと思う。
そう思うと体力、精神力ともにまだまだ大丈夫な気がするのであった。


深夜、近所迷惑かえりみず泣かれると焦って子守唄などであやそうと思うのだけど
咄嗟に童謡や子守唄が出てこない。
そこで苦し紛れに出てくる歌が80年から90年代のバンドのものばっかりで愕然とする。
アンジーの『パンを一切れ』を歌うと寝てくれる事が多い。
パンを一切れ切ってパンを一切れ分けた、のリフレインがいいのかもしれない。
なにより三戸さんの詩はメルヒェンに富み、詩的、童話的だ。
歌ってるこちらすら励まされ、深夜育児の孤独相まってホロリとくる。
20年前に聴いていた歌をまさか自分の子供に歌う日が来るとはな。

 鍋の白菜が余ったらオススメ

数週前の男子ごはんでやっていた白菜のクミンマヨネーズ和えをしてみる。
白菜1/4ざく切り、マヨ大1、檸檬汁大1、おろしニンニク、クミン小1/4で和えるのみ。
サッパリとしてかつエスニックで美味しい。
クミンもさることながらおろしニンニクが良い仕事してると思う。
生の白菜の歯応えもまた良し。
しかしそんな美味しい御飯も一人御飯の場合は
さあ食べようとすると泣かれることが多いので
スリングに赤子をいれた状態のまま食べなくてはならない。
こんなんで苦しくないのかな?と思うけどスリングでの密着感と体温が安心させるのかよく寝る。
これを書く今もスリング装着。かれこれ一時間もここで寝てるが大丈夫かなのかしら?
が、布団に下ろすとすぐ泣くんだよなあ。
高校のお友達からビョルンの抱っこ紐をお祝いでいただいているのだが
ビョルンが使える適正体重は3.5kg
本日の赤子の体重、3.1kg。来週で生後一ヶ月。怒涛の一ヶ月。無我夢中だと早いな。

 食べる食べさせる泣きながら食べる

ビューティフルドリーマーの友引高校のような
永遠にループしているんじゃないかと思われる生活@新生児子育て中。
こんなに忙しいと思わなかった。
そんな中保健所の訪問を受けて赤子の体重などを量ってもらって自分の相談ごとなど。
2500g以下で産んでしまった事もあって心配だったのだけど順調に育ってくれているようで一安心。
そんなことを夫にメールしたら
寝ないで授乳してることを労う返事を貰ってなんか泣けた。全俺が泣いた。
わけもわからないまま目の前の生き物に乳を与え足りなければミルクを足しあたふたあたふた。
なんだか自分ではそれを育てている風に実感できてなかった。
しかしこれは現状では無我夢中の行為ではあるのだけど、飲ませて育てるシンプルな行為なわけで
この先それはずーっと、自分の口に入れるものとか赤子の口に入れるものによって育てていく行為が続くんだ。
などということに気付かされた&労ってもらったことで涙。
べそかきながら夕飯の麻婆豆腐を食べた。
豆腐の賞味期限が切れそうなので仕方なしに久々自分で調理したものを食べた。
自分の味に舌が慣れきってたせいか、自分で作った麻婆豆腐は落ち着く味だった。

 慈愛24時間


1/8、超安産で娘を出産して私の10ヶ月の妊娠期間も終了した。
色々悩むこともありお花畑妊婦とは程遠かったけど
妊娠期間、有難いことに何のトラブルもなく出産前日も1時間以上歩き回ったりヨガしたりしてた。
チョコレートが食べたくて食べたくてたまらなかった臨月だったが
産んだらそれも収まった。というかあんまり食べてる暇がない。
妊娠、出産にまつわるからだの変化があまりにも獣じみてて面白い。
それ以上に毎日毎日成長する赤子の存在が面白い。
産まれてきてお腹の上に乗せられた瞬間は感動とか可愛いとかよりも先に
確実にこの顔知ってる!というような
私、夫、両親ほか親戚、その中の色んな雰囲気が混ざったような顔
なんか懐かしいような、変な存在が産まれてきた感覚。
で、それが家で寝っころがってる日々が訪れた。
たまに不思議でたまらなくなる。
かけがえなく、そして自分より大切なものができてしまったことに。

 新年雑感

まだ松の内も明けないですがいつも以上に正月らしくない正月を過ごした。
しかし今年のテレビ、ホントに見るものなくて困った。
インターネットも、正月は過疎化。
元旦に不眠に襲われた時はとても困った。
殆ど使った事の無いtwitterなどを見るも、そもそもフォローしてる人数が少なすぎるので意味を成さなかった。
早く通常プログラムを!と思う中で昨日からMXの五時に夢中が始まってくれてホッとしている。*1
じゃあ本でも読めってところなのだけど
テレビジョンをただ受動的に流している感が今の自分には楽だったりもする。
それでも不快な画像や音声じゃぁ駄目なので大変。
今日は昔のMD!などを引っ張り出して聴く。

Vol. 2-Selected Ambient Works

Vol. 2-Selected Ambient Works


ううむ、これ、改めて名盤だということに気づく。CD欲しい。


二日に、マンガを返しに友達が寄ってくれて、話をする事で救われる。
その時に橙を頂いた。
初めて手にする橙。
絞って刺身にかけたり、蜂蜜まぜて橙湯、あとは検索したら橙ポン酢を自作するなどの使い方があるそうだけど
折角の地のモノの橙なので皮ごと使いたく、マーマレードに初挑戦。
と、いうわけでこの、微妙にやれる事、見るものがない松の内を打破すべく二日間かけてマーマレードを煮る。
果実の質量の60%の砂糖という大量さに怯んだのと
味見の段階で甘さは充分に感じられたので砂糖は40%くらいしか入れなかった。
でもそうすると長期保存は出来ないみたい。
参考にしたのは↓
http://www12.ocn.ne.jp/~nouen.h/cookingmarmalade.htm
苦味が完全に取り切れてないような仕上がりになってしまったけどまぁまぁの出来。
マーマレードは鶏や豚料理の味付け、主に煮込み系にも使えるし
それが橙ならなおさら和風に使えそうだ。
何より天然地物の橙とキビ砂糖しか入ってないことも嬉しい。

*1:エンディングテーマがバグルスのラジオスターの悲劇に変わって、ちょっとだけだけどプロモも流れる。