ナカハチ・ライブ #12@北とぴあ・さくらホール

歌謡漫談東京ボーイズ仲八郎さんプロデュースのイベント。笑いと歌のナカハチライブ。
ある日の北区広報誌に載っていた細野晴臣さんの写真に目が止まらなかったら一生ご縁が無かったかもしれないライブ。
ですが、聞けばこのイベントはかれこれ10年に渡って行われていたものだそう。
今回初めてゲストで細野さんが出演されてましたが今までも数々の面白いゲストが出演されていた御様子。


まずはホストである仲八郎さんの東京ボーイズによる漫談。
客席から誰か歌手の名前を挙げてもらってその人をお題に謎かけを歌うもの。
客席から挙がる歌手の名前が古いこと古いこと。
そしてそのやり取り、というか客のタイミングさえも円熟した芸のよう。凄いな。
その後漫才師「米粒写経」の漫才
そして今度は仲八郎さん一人で舞台に上がり一人芸。永田町の天気予報という、政治家の真似をする時事ネタだった。
菅六郎さんに突っ込みながらの掛け合い歌謡漫談の時とはまた違う感じで面白かった。
そしていよいよ細野さんの歌とおしゃべり。
細野さんと、こういった大衆演芸って絶対に合うなーと思っていたので念願の舞台という感じだ。
どういった形でやるのかなーと不思議だったけど
東京シャイネスのアコーデオン三上さんを連れてきて、ちょっと三上さんに突っ込みを入れながら何度か笑いを誘っていた。
それはさながらさっきまで見ていた東京ボーイズの仲さんが菅さんに突っ込みを入れながら見せたネタのようだった。
『ろっかまいべいびい』でスタート。ダイナ 君と…の歌詞の「ダイナ」の部分は「よしこ」に変わっていた。
そしてそのあと「よしこ こっち向いて」というようなちょっとコミカルな歌詞の「よしこのうた」というのを即興で?入れていた。
合間合間に三上さん相手にとめどないMCを入れて、ラジオみたいだった。
戦中のアメリカンカントリーソングを一曲歌った後に『pompom蒸気』
ああーこんな歌をギターとアコーディオンだけの編成で聴けるとは思えなかった。
昔の芝浦あたりを出航していた蒸気船の話などを織り交ぜ
そしてHISの『しあわせハッピー』で〆となりました。


二度目の東京ボーイズの漫談*1の後は立川志の輔の落語。
初めて見る志の輔さん。寄席ではないし、テレビの人だなあーという印象が強いせいか私にも入りやすかった。
最後は仲さん、細野さん、志の輔さんのトーク。
落語の直後だったので志の輔さんは声がガラガラできつそうだったが
ゆるいテンポの面白いトークだった。
来年は東京ボーイズ45周年なので細野作曲、志の輔作詞で東京ボーイズでレコード出したいと仲さんから希望が告げられたりした。
仲、志の輔両氏の故郷である富山県の後援会の方がお酒をつけ届けたり、最後は客席から花束贈呈も。
客席とのコールアンドレスポンスにしても、なにか固定ファンと作り上げる円熟芸をまじまじと見せられ
当初目当てだった細野さんのアクト以上に楽しかった東京ボーイズの漫談だった。

*1:登場の時のみ細野さんもミニアコーデオンを持って「雨が降ろうと風が吹こうと東京ボーイズ」と歌って登場した。