口紅のとき@HOUSE OF SHISEIDO

上田義彦の写真に、角田光代のショートストーリー。いづれも口紅にまつわる。
うううう!これは!!!銀座の片隅でリアル泣きです。完全に写真を喰ってしまったと思う角田光代の文章。
四角いギャラリーのうち3面は写真で1面だけにパネルによる角田さんの文章が載っていて
普段だったら、キャプションとかロクに読まない自分なので、最初、字が小さいし読みづらくてヤダなぁと思っていたのだけども…。角田光代は読ませるなぁ。さすがだなぁ。
軽く、読ませて、そして、ちゃんと吸引して最後にちゃんと解放しますね。さすがです。
これっくらいの短いのを毎日毎日私のお昼休みにネットで読めるようにしてくれると有難いのになぁと思う。


おんなのひとが、紅を塗る。年齢によってそれはほんとうに大きく変わる行為だ。
私だけかもしれないけど、今はグロスがあるせいで、あんまりきちんと口紅って塗らない。
上田さんの写真、そして角田さんの、口紅にまつわるショートショート、が織り成す女の生涯。
きちんときちんと、いとおしむように紅筆をもて口紅を塗りたくなります。