翼よここは孤独で溢れている

都市に生きるアールデコ資生堂ギャラリー
ホテルが好きだ。
経済的に許される身ならば
ホテルに泊まるためだけに旅行したいくらいだ。


アールデコのホテル建築様式に的を絞った展示らしい。
4/16までの第一期がパリ・ロンドン・ルツェルンスイスのホテル写真展示。
建物を撮る際にどこに執着して撮るか。
なんとなく近しいとこに執着しているような親近感のある写真。
建物写真を観てこんなにスッキリしたの初めてかもしれない。
建物を写真で眺めていて
自分が気になる細部が写っていないと
気になって気になって仕方が無いもんだけど
私も絶対にドアノブとか手すりは撮るなぁとか
そういう痒いところに手が届く写真だった。
図面は?とか竣工年は?とかは気になっちゃったけど
それはまた別の畑のお話。
来期展示も絶対行こう。


ハウスオブシセイドウの方では
上海のアールデコ様式なんかを展示してるみたいだけど今日はいけなかった。
今度行こう。


7丁目からずーっと歩いて教文館の上の絵本専門店ナルニア国で
絵本を買い求める。
子供の頃好きだった絵本を再び手元に置きたいこの頃。
あの頃好きだったものって今でもちゃんと覚えているのだけど
好きだったものは全部『色』にまつわるお話ばかり。
子供だからカラフルなものが好きだったのだろう。
『色』以外にも未だに趣向を決定されている本が沢山あったことに気づく。
そして『3時のお茶に来てください』という本を発見した時には
母親が枕元で読んでくれた時の声色まで思い出して号泣寸前。
なんかちょっとセンチメンタルです今日。


有楽町の無印良品見て
それから東京駅まで歩く。
ステーションホテルはくだんの改築で休止していて
人を泊めることのないホテルというのが
ここまで一瞬にゴースト化するのか!ということを思い知らされ愕然。
赤レンガ駅舎は未だライトアップで
駅そのものは沢山の人を飲み込む大きな駅のままなのに
扉を閉じてしまったホテルから発する空気が物凄かった。
一度は泊まってみたかったステーションホテル。
あと東京中央郵便局も養生シートで囲まれていたけど、なんだ?ヤバイ。


丸の内というのは一人で御飯を食べる場所も食べる人もとっても多い。
横目でみながら東京駅から大手町まで歩いて更にセンチメンタルでシラフ帰宅。