向上心のないやつは馬鹿だ。
「こころ」のKの台詞。あれは本当だ。
なんで自分は日本画の授業を選択しなかったんだろう?
それは多分、日本画を取ると空き時間ができたうえ帰りが遅くなる
はやく帰りたいがゆえに選択しなかった、とか、そんな理由だ。
馬鹿だ馬鹿だ、向上心のないやつは、馬鹿だ。
週末、何点か展覧会を観に行って
「あー。日本画とってればよかったなぁ」と馬鹿馬鹿しくも後悔をし
そして絵筆を握らない日々の堕落を、少しばかり反省をした。
やっぱり、常に手は動かさないとダメですね。
妄想ともつかぬネタばっかりが頭を通過していってそれっきり。


山口晃展『売らん哉』@ミズマアートギャラリー
http://mizuma-art.co.jp/news_j.html
ご本人が公開製作を行っていた。
あー、そうかー、こんな筆を使ってんのかー、とか。
描く速度とか、非常に興味深く拝見。
そしてあの素晴らしい細密世界を描くのに相応しい美しい指をしていらした。
嫉妬する。いや、指にではなくて、もうそのタッチと色彩に。ため息。


国芳暁斎 何でもこいッ展だィ@東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
わたくしは暁斎はあんまり好きではないので専ら国芳目当てで。
昔っから執拗に画集で舐め回していた国芳のあの画の本物が…!目の前に!
画集で見知ったようなわたくしなので
完全に印刷の色のまま覚えてしまっていたような作品ばかりで
本物の色はこんな色をしていたのか!と再発見。
なんにしても猫を描かせたら天下一品だ。国芳


ザオ・ウーキー展@ブリジストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/expositions/special.html
東京駅を縦断して八重洲のブリジストンへ。
国芳観て上がったテンションが下がるような気がしたけれど
本当にテンションが下がってしまった。
作品が悪かったとかではないのだけれども
美しくも暗い色調、そして抽象画、今はダメなようだ。