『野見山暁治展』東京国立近代美術館

10月4日に観てきた。凄く良かった。
1940年代のものはとても色調が暗い、モチーフも暗い。50年代ヨーロッパ留学を機にガラッと色調が変わる。
どうしても同じ色ばかり使って絵を描いてしまい、セットの絵の具で全く減らない色があるような自分には、こういうのって羨ましい。無理して使ってみてもなんか駄目なのだ。
60年代の作品は、とてもとてもとても桃色が美しいものばかり。目を見張る。だんだんとその傾向も変化してゆき、更に抽象へと突き進むよう。作品ごとに大きくなるカンバス、そしてダイナミックさも増す。この方は1920年生まれ!2003年、つまり今年の作品の前で感服。83歳の筆とは思えなんだ。思わず画面の前でお辞儀をしたくなる作品展だった。