むずかしいお酒

例の某元大臣の話。
急に、一斉射撃のように叩出すこの国のメディアの体制はホトホトどうなの??ってのは置いといて
アルコール依存症という病気はホントに難しいなーと改めて実感せざるを得ない。
難しく、デリケートな問題であることは間違いないのに
どうも日本ではお酒に対しての認識が物凄く甘いなぁと思う。
自分自身がお酒大好きだし、この日記も今一人飲酒しながら書いてるわけで偉そうなことはいえないんだけども…。
酒での失敗も「あいつは酒飲みだから仕方ないよハハハ…」というように片付けてしまう事が多々あるような気がするわが国。
私も以前まではそういう甘い認識でいたのだけど…
依存症の疑いのある人と間近に接するようになってからは
笑って許せないような、それでも心配は心配だし、かといって当事者や家族でない限りどうにも手を出せない何ともいえない気持ちになってしまった。
例えば、ストレスから酒を呑んでしまうとして
その本人が抱えるストレスを軽減する為に周りが何か手助けしないといけない、と考える。
その手助けというのは直接的な手助けでなくて話しかけるとか仕事の負担を肩代わりするとかそういうこと。
しかし周りがどんなに手助けしても飲酒が止む気配がない。
周りの人間にも責任があるように心が痛んだりもしてしまう。
しかし、ある時気づく、ああ、違うんだ。ストレスがあるから飲酒するんじゃないんだ。
飲酒をするキッカケを作るためにちょっとしたストレスのホコロビでも突っついて探してるんだ、これ。
その人が意思が弱いとかそういう事以前に、れっきとした「病気」に蝕まれている事にやっと気づく。
その割に、まだまだ中高年世代では酒を呑んで当然というような文化もあるし
「酒の席」で軽く流すような甘い認識もあるので
アルコールを摂取することで何らかの支障をきたしている事にたいしても甘い。
そして治療に踏み出すのも相当腰が重くなる病気だと思う。


だから某元大臣の側近とかも止めるに止められない状態だったのかも。
ま、止めても聴かなかっただけだろうけども。


いいお酒を楽しく呑む生活が出来るように心がけたいものだよ…