2008年晩秋中欧旅行 4日目

いよいよプラハ観光の最終日、朝一番で向かった先は…二日前にも行ったプラハ城内のヴィート大聖堂。
夫がもう一度撮影したい、というので。
同じ場所に何度も行って何度も撮るというような事を夫に限らず私もよくしてしまう。旅先でもそれは変わらず。
ヴィート大聖堂内で心ゆくまで撮影をする間、私は私で朝の光を浴びるステンドグラスの反射に魅せられていた。朝一番に来て成功だったと思う。

この日は、プラハについてから一番の寒さだったと思うくらいの体感温度。
石造りの聖堂にいたから寒さもひとしおだった。
とりあえず何か温かい飲み物でも飲もうということで黄金小路の方に移動して
『おもちゃ博物館』という博物館の手前にあるセルフサービスのカフェに入る。
迷わずホットワイン。朝からホットワイン。ここのホットワインの味が凄い好みの味だった。
二日前に旧市街広場の屋台で呑んだのは甘すぎる感じだったけど、ここのは独特のハーブの味。
なんだろこれ、絶対知ってる、口にしたことがあるハーブなんだけどなあ。とにかく美味しくておかわりしたいところだった。
暖をとって回復した後、旧登城道という非常に感じのよろしい階段の道を下りて地下鉄の駅に向かう。
観光の最終日にしてようやく交通機関を利用するのだった。
というのも、宿泊先から全て徒歩で主要な観光施設に行けてしまったのであんまり必要性を感じなかったのだ。
でも翌朝はホテルから地下鉄で国鉄の駅まで行く必要があるので、
今日のうちに24時間乗り降り自由チケットを購入して、ちょっと地下鉄に慣れておこうという魂胆。
初のメトロ。まず一枚100Kcの切符を券売機で買おうとしたら券売機は小銭しか使えない仕様。
なかなか小銭だけで100Kc分を持っていることなんて殆どないと思う…。
仕方がないので駅の上に戻ってキオスクみたいな売店で買う。
初乗り運賃が18Kcなので、24時間有効といっても中々元は取れないとは思うけど、いちいち小銭探して切符買う手間を考えたらこちらが便利だと思う。
さて、噂には聞いていたけどプラハの地下鉄のエスカレーターは早い!あとホームのデザインがアーティスティック。
エスカレーターはかなり怖くて毎回乗り降りに緊張していたっけ。

地下鉄のホーム。あんまり沢山の駅を利用したわけではないけどそれぞれ趣向を凝らしたデザインだった。
プラハ城の方から地下鉄でムーステク駅まで出た後しばらくお土産を物色したり街をぶらぶらしたり。

国立劇場近くのトラム停留所とトラムをパチリ。
この付近にある『スタービーズ』というビーズ屋さんでチェコビーズ購入。
姪っ子用にクリスマスオーナメントキットとか、あまりにも美しい色合いのチェコビーズを自分用に。
ここはオーナーさんが日本の方だったので気になる商品についても説明してもらえるのでいいと思う。
カフェで数日ぶりの魚でランチを食べたり(多分マスだったと思う)
tescoというイギリス系の巨大スーパーでワインオープナー買ったり(これは勿論土産ではなく、ホテルで飲む用のワインを開ける為)
前日に行ってお休みだった『キュビズム博物館』のショップに行って、キュビズムデザインの小物入れを買ったり
旧市街の『MANUFAKTURA(マニファクトゥーラ)』というお店で木の玩具を買ったり…
ここは旧市街以外にも何店舗かあるみたいだし、可愛い木の玩具とかハーブ系のバスソルトなどを扱っていて非常に女子受けのよろしいお土産が沢山あると思う。迷いながら色々買って、お土産購入も一段落。
夕暮れが迫ってきたので前日に行った旧市庁舎の展望台にまた登る。
前述したとおり、旅程の中では一番の冷え込みの日の夕方。
えっちらおっちら展望台に登ってみても人っ子一人出てない。
そりゃそうだ、寒いもん。それでも刻一刻と迫る夕暮れの光の感じ、赤い美しい街に射す光。
「今撮らないでいつ撮るんだ!」と夫。なんだなんだ体育会系か?いやまぁ確かにそうだ。
この光は一瞬。日没までの30分ほど、手を震わせながら撮った。





嗚呼、明日にはホントにプラハを立ってしまうんだなぁと思ったら撮りながら悲しくなってしまった。
気を取り直してプラハ最後の晩餐へ向かう。

ホテルの近くの市民会館の中のレストラン。1階にある高級フレンチが有名だが、我々が行ったのは地下にある気軽なレストラン。
チェコビールや、ヴェプショークネドロゼロという豚肉のローストにザワークラフトとクネドリーキ(チェコのパン)が載った一皿などここもやっぱり伝統的チェコ料理でしめた。
途中からアコーディオン弾きの爺さんがやってきての生演奏、日本人とわかると「スキヤキ」を演奏してくれたり
チェコの薬草酒(アルコール度数は40度くらいありそう)をサービスしてくれたり、日本語メニューもあるのでお勧め。肩が凝らなくてよい。
こうしてプラハ最後の夜は更けてゆく。