金沢紀行3日目

朝ごはん、マクドナルド。旅先だが、マック。
折角の旅なのだし、漁港も近いのだから、ご当地の美味しい朝ごはんがあるに違いない!と思い込んで、ロクに調べもせずにホテルの朝食を無しで申し込んでいたのが失敗。和定食で朝ごはんというのは宿泊した片町周辺では見つけられなかった。*1
旅の最終日はこれぞ晩夏!という快晴。朝ごはんを食べた後に美術館へ空を観にいく。
9時の開館*2と同時に中に入ると、この旅初めての快晴下でのタレルの部屋。直島で見たあの空ともまた違う金沢の空だった。



レアンドロのプールの下に入れなかったのが残念だったが、雨・曇天・夜・快晴のタレルを眺められて満足した。
金沢の町の気温は昼になるにつれどんどん上昇。汗をかきながら金沢城跡を観光した後
昼食をとるため&土産購入のためにまたまた近江町市場へ。

バラ売りの雲丹をその場で食べたり、名物の甘エビコロッケなどを買い食いした後に回転寿司『大倉』へ。
17時には去る石川の魚食べ納めって感じだ。混雑している店内だが少し並んだだけですぐ座れた。
…凄い!凄い!市場の中にあるから鮮度がいいせい?何を食べても軽くボディブローを打たれるが如く美味。
やーっぱり地もの甘エビが凄まじく美味しかった。
市場内ではお土産にサバ糠漬、ホタルイカの佃煮、イカ黒作り、イカめんたいを買う。
クーラーバックがあったら他にも買いたいものが一杯だった。
市場を出ると雨。さきほどまでの晴天が嘘のようだ。3日間、ホントにころころ変わる天気だった。
傘を差しながら横安江町商店街という商店街内にある雑貨屋『collabon』へ。
http://www.collabon.com/
こちらはガイドブックなどでもよく出てる有名店。
可愛いものが一杯あったし、やはり古い商店を改築した趣のある店構えがとてもよい。
この商店街では2軒しかお邪魔してないのだが中々古臭くて好みの商店街だった。
ここに限らず、金沢の町は古いものが沢山沢山残っていて、
例えば東京だと意図して古い町並み再現というような一角がある程度だが
金沢は片町のような繁華街のど真ん中でも突如と古い店や家が普通に残っている。それがとても魅力的。
この旅の目的の一つでもあった桐工芸のお盆を買う為に、同じ横安江町商店街の中にある『岩本清商店』へ。
http://www.kirikougei.com/index
こちらの『ちょこっとトレー』を買い求めるのが目的だったのだが
店内に入ったらちょこっとトレー以外にもモダンで素敵な桐工芸品が一杯。
迷いに迷ったけれども、手が届く範囲も限界があるので無地のトレー(つやなし)と蒔絵のついたトレーを一枚づつ購入。
これは我が家用のお土産である。
ちなみに蒔絵も植物・動物から幾何学模様まで素敵なもの一杯。和柄の定番といえば定番だが千鳥の蒔絵のものをチョイス。
お店にお邪魔した折にお店番をしていたのは初老の男性で店主の岩本清志郎さんのようだった。
文机で文庫本を読みながら店番をする姿、なんかセンスあるシャツが素敵だった。
あと店内BGMではクラムボン原田郁子ちゃんが参加している『スカンク兄弟』が流れていて可笑しかった。
会計をする時に二言三言お話をした際に、店の近くに工房があるとのことで見学をさせてくれる事になった。
工房は昔ながらの大きな屋敷と土間で繋がって工房、というようなつくりだった。
歯車とベルトドライブで動く研磨機などがあった。

工房ではお兄さん、というか岩本さんの娘さんの伴侶の方?が丁寧に桐工芸の事をお話してくれた。
楽しい旅の思い出が出来たところで旅も終わりに。

小松空港から定刻どおりに飛び立ち東京へ。
あー帰りたくない!!!と思う旅の終わり。富士山も切なく。
是非また、今度は友人の教えてくれた御飯の美味しい宿に泊まってまた訪れたいものである。

*1:帰宅後に調べてみたけどやはり目ぼしい朝ごはん処は無さそうだった。

*2:有料展示は10時開館ですが無料スペースは9時から入れるみたい