とっさのひとこと

北区には兵器工場だったとかいう煉瓦の建築物があり
それが最近リノベーションされて大きな図書館になった。
煉瓦を保存しつつ鉄骨剥き出しのガラスありの…中身は近代的だしなにより広い。本がいっぱい。
白金にあるなんちゃらっていうカッフェーも併設。
自宅から自転車で行くにはちょうどいい距離と道でこれはとても有難い。です。
20年くらいライフワーク的に夏=図書館。という図式ありき。
夏休みはどっぷり本を読み出して夏休みが終わるころには軽い対人恐怖症になってたりした。
で、これまた習慣のように夏というとちょっと異端な文学を読みたくなったりする。
さらっと書架を見たらその辺の異端とか幻想文学系もいい品揃えだった。
予約した本も入荷したとメールが来たし、また通うかな。嬉しき事。

図書館に向かう道すがら、ちょっと迷いそうになって自転車を止めて地図を見ていたら近くで悲鳴。
赤ちゃんを抱っこ紐で前に抱いたまま自転車乗ってるお母さんがバランス崩してる。
そばにいた私、数秒どうしたらいいかわからないで息を飲んでしまったんだけど
我に返って、乗ってた自転車放り出してお母さんに駆け寄って救出。
赤ちゃんもお母さんも無事でよかった。
とりあえずああいう時って行動が止まってしまうものだな、と思った。
バランス崩してるお母さんも、後ろでみてた息子さんも、そして私も。
どうしたらいいんだ????とパニックになっていた時間なんてものの数秒なんだけど
なんかなが〜く感じるものなのだなあ。
で、ああいう事態にパニックにならずにサッと手を差し伸べられるようになれればな、と思った。


先日も友達と話していてなんていう言葉を投げかけたらいいかとっさにわからなくて
結局私は何も言えなかった。
とっさに、なにか、その人にとって素敵な言葉ってのがあるはずなんだけど。
私だったらなんて言ってもらえたらイイのかなぁ?ということをずっと考えているが答えは無い。
それは本を読んだところで書いてないことだ。