ああ悲しみのサヴァーヴィアへ


それは家でもなく親でもなく風土だった。
なんとなく、自分の抱えているこの闇の部分は、郊外病という病気があるのならばそれだったのか、というか、
なんか結局、都心から1時間範囲にあるニュータウンにはそれが埼玉であろうと千葉であろうと多摩であろうと
同じ汚染された空気が流れているのでないかと思う。
しかしまだうまく整理もできないし、やはり言葉にはできない。
郷土愛というものはない。
しかし、勿論私にも何か郷愁的な感情はあって
しかし郷愁と思った時に頭に浮かぶランドスケープは送電線とか工場だったりするのだった。
郊外について。
多分ずっと心に引っかかる問題ではあるのだな。
しかしまぁ、某漫画家が多摩ニュータウン出身だと聞いてすごくうなづける部分があった。
郊外で少しでも鬱屈を感じているのならば
後先考えずに出るべきなのだと思う。
ああでもうまくいえない。
郊外で過ごしていた頃の精神状態
郊外に戻ったとしたら一瞬で戻ってしまう気がする嫌悪感。
そんな事を、ともに郊外を出てしまった幼馴染と話をした酒席。師走だ。