ロールプレイング MPは 足りない

私の部屋には照明がない。まだ無い。読書灯となるようなクリップライトがベットにくくりつけてあるだけだ。
不便だ。しかしその不便さにも慣れた。
慣れとは恐ろしいもので「アレが無いから不便だなぁ。」とは思っているものの
あたかも最初は違和感を感じた義歯がいつの間にかしっくり馴染んでしまうように、いつの間にかその不便さにも慣れてしまう。
今は少しづつ少しづつ足りないものを買い揃える段階で、ヒノキの棒から銅の剣へとバージョンアップさせたり、余裕があれば頭部を防御する木の帽子など買い求めてみようか、というような感覚。キャンプ?否、ライフ・イズ・ロールプレイング。
なんにせよキッチンツールは無理をしてでも質の良いものを買い求めること。
引越祝に贈っていただいたビタクラフトの鍋は素晴らしい。
引越祝というより嫁入り道具クラスです。
使ったことないけどルクルーゼだって使ってみればとてもイイのだろう。
こりゃぁやっぱり給料日ごとに少しづつ柳宗理のカトラリーやステンレスボウルを揃えるのとか実現させようかしら。
OXO社の計量カップもとってもイイ。デザインもクールなのでこの会社のツールに暫くはまりそう。

OXO グッド・グリップスアングルドメジャーカップ (小) 250ml

OXO グッド・グリップスアングルドメジャーカップ (小) 250ml


最近めっきり食べることに主軸を置いている。
出どころの知れた材料で素朴なものを作って美味しく頂くこと。掌の小さなシアワセ。


季節の変わり目や加齢も手伝ってカラダもココロも安定はしない。が、情緒不安という曖昧なものですら
ちゃんと周期的にやってくるのだからつくづく自分というものは「のんびり」してなくて苦笑してしまうよ。
三十路を迎えた女の状態なんてこんなもんなんだろうか?
だからこそ食生活も見直さないとな、と思う。


新しい生活から2ヶ月がたった。
最近、駅を降り立って家路を歩く時なども「これから 自分の家へ 帰れるのだなぁ」としみじみ思うようになった。
ここが 今の私の街であり家なのだ、と。


秋だから妙に郷愁的に、早くドアを開けて、暖炉の灯にあたってココアを、我にココアを。とか考えて、それは私の妄想であるのだけども、勿論暖炉などないけれども、暖炉よりも暖かい何か、掌に、ある。