はるかぜ に 後光

ああ 家が建つ家が建つ。
僕の家ではないけれど。
空は曇つてはなぐもり。
風のすこしく荒い日に。

春になるといっつもこの中原中也の「はるかぜ」を思う。
もっと春めいてくると萩原朔太郎を考える。
春は、春もポエティックなのだ、いつまでたっても。
それにしても今日は真面目な考え事をしていて
今の会社に入って以来いったいぜんたい何件のマンションに関わったであろうかとか考えたらちょっとビックリした。
だからああ家が建つ家が建つだなぁ、と はるかぜ。
初めて設計協力させて貰った現場だっていつの間にか完成して全部売れてたよ。
あのキッチンに立つ人に幸あれ。トイレの照明器具だけが心残り、今でも。


本日の東京の空。
写真で伝わるか分からないけれども西の方角に後光めいたものが。ちと感動。