山崎豊子白い巨塔
読了。大長編を読むのは楽しい。読んでる間は密度の濃い時間だのであんまり現実と向き合わなくていいからよかった。
財前センセイの義父のビジュアル表現がいつも「禿頭をヌルリと光らせ」だったり里美先生はいっつも「油気のない髪」であり、財前センセイそのものは熱く熱くその男ぶりが描かれて、山崎先生、惚れていたね?と推測できてニヤニヤしてしまう。自分の描いた人間に惚れてしまうことはよくわかる。わたしは断然里美先生派。ウットリ。ウットリついでにDVDをレンタルした。もちろん田宮財前に山本学里美のだ。田宮財前の話をしたら「年齢詐称疑惑」が出たけど詐称してません。断じて。でも連れてかれた神田のフォーク酒場でも言われたな、それ。


現実入門
穂村弘『現実入門』
人生経験値の低いと自ら言う歌人、穂村弘さんが色々な現実体験をするレポというかエッセイなのですけども、この体験をするにはいつも女性編集者が一緒で…以下ネタバレですが、この女性編集者とモデルルーム見学やブライダル見学などを経て実際結婚してしまうというラストになっていて、穂村さんが結婚されたのは事実であるのですけど、え?!これ現実?ひょうたんから駒???って真実は最後までウヤムヤだったけど、どうもこの編集者ってのは架空の人みたいですね。なにはともあれ遅ればせながらホムホム結婚おめでとう。内村の結婚、そしてリアルで自分の別れた人が結婚してたことを知った以来のショックでしたよ、これ!。ってなんか、どれもなんか結婚とか一生しそうもないって決め付けてた人がリアルに結婚?!っていうショックよ。あはは。
蛇足ながら、エッセイがうまく書ける人というのは損な気がする。もっともっとその小説だったり詩だったりそれこそ短歌を見たいのにゾクゾク出る新刊はエッセイばっかり、っていうフラストレーション。