丸の内、荷風幻想。

秋葉原から夜の大手町散歩などを織り交ぜながら赤レンガ東京駅抜け有楽町まで、歩く私の仕事帰り。
正味3キロくらいであろうか?
いつもこんなことばっかりしてるわけではないけれど
気づけばやっぱり歩いている。
こんな歩くわたしは永井荷風になったらいいんじゃないかと思い立ったけれど
永井荷風のメンタリティは自分とはかけ離れすぎている。
遊郭とか私いかないし、否、行ったら、いいのか。行っちまえ、否。
行ったとしても、多分荷風のメンタリティには近づけない。
じゃぁ現行として誰に一番近しいものを感じてるのか?などということを考えながら
途中、ミルクワンタン鳥藤の前を通る。
建物や店舗が永遠でないことを、ここ数年で痛感させられた私は
んー、やっぱり一度は行っておきたいミルクワンタン
でも独りじゃやっぱり入りづらいのよね。
こういう時私が荷風みたいな爺さんだったらいいと思う。


万惣でホットケーキを食すこともしていない。
ホットケーキ、これまた郷愁を誘う食べ物であり
多分万惣よりもオークラあたりのホテルのホットケーキの方が美味かも。
ホテルといえば
30歳の誕生日にたとえ独りでも入ろうとしたインペリアルバー。
これは結局誕生日当日は旅に出てたので未だ決行してない。
行きたいと思っていたオデン屋も季節が何週もして何回目かの冬を迎える。
行きたいリストだけがどんどん増え
時間ばっかりがたっていく。怖い。
荷風ならこんな小さなことは考えなかったろう。