思い出

以前、いい廃墟がある、と友達に連れてかれて写真などを撮った。
そしてその日の〆に内緒だよと言って
とある薔薇園に連れて行ってもらった。
薔薇園は流刑の地なり。
それがある精神病院の一角にしつらえた薔薇園だったことを後で知る。
そしてそれが私が敬愛しつづける中井英夫の小説のモデルとなった病院だったことも。
そのことを以前サイトで書いたことがあって
なんだか今日はその友達とその日の不思議な空気を思い出していて
自分の日記ながら読み返したいなぁと思い
でもそれははてなで書く以前の日記で
あまりに古い日記はwebから削除されている。
MO(!)とか漁れば出てくるだろうけど面倒だ。
その友とも今はつきあいがない。
妙に乾いた空気の秋口だったことは覚えているけれど。
記憶は川の底の小石のように。
センチメンタル過剰。