歌舞伎座で考えたことなど

先日、五月歌舞伎に行って来た。


歌舞伎を見始めた頃のような
心がウキウキするようなファン心理というものが無くなってしまった今。
極めて距離をおいて観られるようになったみたい。
でも
歌舞伎で泣けるようになってしまったのは老成なのか何なのか。
『江戸の夕映え』で
いいなずけをずーっと待っていた武家の娘が
再会を果たす場面での松也の体の表現。
表現というか『型』なのだろうけど
あの膝をクッと曲げて崩れるのを耐えているような感じに目頭を熱くする自分。ビックリ。
そして団十郎の病気からの復活。昼の部『外郎売』。
まさか!とは思ったけど花道を登場しただけで
眼鏡を外してハンケチで押さえてしまったよ。
そしてそして6年くらい前に踊りが達者な子だなぁ〜
と思っていた岡村研佑君が尾上右近という名前を襲名し
今月の公演でも立派に娘役を果たしていたこと。
今12歳くらいかなぁ?
その辺の御子息よりも良すぎるんじゃないか?


で。歌舞伎座はいったいいつ改築?改装?するのだろう?
建築保存補強推進派の私だけど
あそこは立て直した方がイイと思う。ホントに強く思う。
昨年、都内のあの大きな地震の時に居合わせたトラウマが強いせいか?
でも
2階から3階へ上がる階段への導線の悪さとか
トイレの問題とか椅子の問題とか柱の問題とか。
行くたんびにストレスが強くなってくる。
でもなぁ改築後も多分いろいろあるんだろうなぁ。
なんせ相手はアレだもんなぁ。
と、希望的観測を抱けない私だった。


あ、全く関係ないのだけど本日の悶絶事項。
スピッツのショートムービー『海でのはなし。
白衣の西島くん…どうにかなっちゃえ俺!と思った。
http://streaming.yahoo.co.jp/p/y/mic/10007/
いや、もう『純情きらり』の書生スタイルといい保存の方向かしら…