晩秋の空に思うことなど。


もう一週間も前のことになるけど、葛飾北斎展に行ってきた。
平日に休みを取ってまで行ったけど
やっぱり混んでいた。
人の多さ。
そしてすばらしい作品群の点数に一週間は精気を抜かれっぱなしのわたし。


画像はその時に買った北斎漫画の図案の手ぬぐい。
ピンボケでごめんね。

今回、グッズが凄くて凄くて・・・
3000円の図録も内容にしては破格の値段だと思うけど
画像の手ぬぐいだけでなく
「いろはにほ」まで出てるいろは醤油小皿が凄く良い。
もう大規模な展示替が終わったので
来月にもう一度行きたいところ。
その時にはきっと醤油小皿も買っちゃうんだろうな。


最近は前にもまして
仕事して帰宅してお風呂入ってちょっとビデオ観るか本読むかして寝て
それでまた朝がやってくる、という日常を送っている。
晩酌なし。ホントです。あ、今はしているよ。


日々、いっさいが過ぎてゆくのです。
という日常は痛いくらい分かっているのだけども
じゃぁ何をするか?どーしたいの?とか考え出すと
もーどーにもならない袋小路に入っていくようで
青春の蹉跌にドップリはまっていたような私でも
なんとなく先送り回避の術を身に着けてしまい
それは成熟したのではなくって老成もしくは諦念?堂々巡り。


金曜日の夜に、久しぶりにお酒を呑みに行った。
結婚しろ、しないならしないでビジョンを持てとかそんな風な説教を延々される。
いちいちいちいちまっとうな正論だったけども
その人が説くビジョンというのがあまりにも自分とかけ離れている為
あまり役に立たない説教だったと言える。
偏見かもしれないけどバブル期に思いっきりバブリーに生きていた人のことなんか信用できるかってんだ、というのが正直なところ。
私の周りっていうか職場に居るバブリーとは本当に反りが合わない。
彼が執り行ったというウン十年前のバブリーな披露宴とか
ぜーんぜん、イイと思えない。
そんな人に説教されてるわたしって…。
わたしは基本的に聞き上手な面がある。
自業自得だけども、そのせいなのかなんなのか…。
あまり歓迎できない相手にもターゲットロックされることが多すぎる。
ああシャラクサイなぁと思う夜だった。


先のビジョンは明確ではないけれども
それでも思うところあって
今年更新を迎えるマンションをもう一度更新することにした。
すなわち引越しはしない。
ネットで断腸亭日記をつけていた引越し当初から4年。
大学を卒業してしまうくらい住んでるんだけども。


昨日の夕方の空は
あまりに美しくて、普段無痛無感覚であろうと頑張るわたしでも
なんとなく涙腺の緩む空だった。
空の青い部分と、日暮れていく部分がグラデーションで分かれていて
そこに街道の銀杏並木がクッキリ映えている。
実家の埼玉にいたころのこの時分の空は
鉄塔送電線がその空からクッキリ映える景色がとても好きだった。
都心には送電線がない。それが面白くない。