光の詩人 福原信三・信辰・信義写真展@ハウス・オブ・シセイドウ

http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/html/exhibition.htm

一人で寂しく、でも気儘に観に行くだけなのに
今日はトビっきりお洒落をして銀座に行ってみた。
気の持ちよう気の持ちよう。
沈んだ心はなんとなく浮き足立つし
ハウス・オブ・シセイドウに行くといつも、心が洗われる気がする。


大正から昭和にかけてのふるい写真。
資生堂創始者の三、四、五男の作品たち。
私はとくに四男の信辰の作品に心魅かれた。
トタン塀とか油土塀とかとにかく塀の写真がやたらに多いのも面白いし
何よりも、なんて構図なんだこりゃ!とドキドキする画面の切り取り方。
兄弟といっても三者三様で、それぞれの個性が全く違って面白かった。



マミヤというメーカーが出していた、35mmのレンズフォーカス式カメラを持っている。
詳しいことはよく分からないけれど、
60年代の我が家の歴史を映していたカメラであり
家を出る際に父親から譲ってもらったものだ。
そのカメラは、レンズにカビが生えているからか
なんともいえないボケボケした感じになる。
フィルム送りにもガタが来てるので二重写しなんてザラだしで
LOMO以上に珍妙な出来上がりだったりするが
何を写しても牧歌的風景或いは小津的風景になるので好きだ。
今回の、この展示を観ていたら
そんなマミヤで撮った写真のことを思い出して
久々に撮ろうかと思った。モノクロで。