何は無くとも神保町、そして独り遊び

職場から、小川町を通って神保町に抜けるのは
ちょっとした距離のちょっと素晴らしい散歩道だ。


今日は早く帰れて、しかも帰りがけに給与明細を貰って
その額面の少なさは重々承知だけれども、なんとなく嬉しい気分。
ふと思い立って、小川町の「まつや」に寄って蕎麦を頂いてみる。
日夜、カッチョイイ三十路女になるために妄想チュウのわたくしだが
流石に、金曜の混んだまつやで女一人
「えー、まずはお酒を貰おうか。あと焼き海苔と板ワサね」
から始め、チビチビ呑んで
「御姐さん、そろそろお蕎麦」
とかいって〆て蕎麦湯飲んで帰る。
なんてことは実行できません。
というか、これが果たしてカッチョイイ三十路女かというと多分そうではなく
池波正太郎とかそんな世界なのかもしれない。
それでも構わないから蕎麦屋独り呑みは私の夢だ。


まつやを出て神保町。
いやぁ、空気も乾いていて爽快な夜なり。
気分だけは気流しに懐手という井出達。