マティス展

同じ主題を繰り返し繰り返し違う手法で描く感じが
作品のタッチとはかけ離れてマティスにたいして粘着質なイメージを抱いた。
1920年代から50年代までの作品が並んでいるのだけども
時系列に並べてなくて
しかも時代時代で作風に流れがあるわけでなく
始終多岐に渡った作風のそれが面白かった。
色は常に自由であった。
何からも、己の趣向からも束縛されていない自由。美しい。


そして常設展のおびただしい西洋絵画の数に疲れる。
1500年代の宗教絵画に始まり、近代ビュッフェあたりで終わる。
高階先生のあの西洋美術本を眺めているような美術史総ざらい美術館。
企画展としてオランダマニエリスムの銅版画がやっている。
大友的で伊藤彦造的である。
そしてわたくしはゴルビジェの胎内にいるのだなぁという不安感で一杯の
上野国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/