岡田史子作品集2『ピグマリオン』(ISBN:4870315610)
下北沢のヴィレッジバンガードに行ったら置いてあった。いつのまにか出ていた2巻。1巻の時もそうだったけども、これを読むのも相当に勇気と時間がいりそうだ。でも、邪道ながら著者のアトガキだけ読んだらそのアトガキが非常に面白かった。編集者と、なんとなく一緒に死のうかということになったいきさつ。それは心中ではなくて、たまたま死ぬパートナーだったのだけども、もしも死ねなかったら結婚しようとか口約束していた二人。著者は絶対に死ねないわけがないと思っていたし、相手のことも愛してなかったので簡単に結婚の口約束をして、そして自殺に失敗する、そしてなんとなく結婚をした、というようなアトガキに痺れた次第。失礼ながら面白いアトガキだった。でも本編を読むのはまだ先のこと。
あれほど好きだった青春の蹉跌とか青臭さとかからスッカリ遠ざかってしまったので、この手のものは読むのに勇気がいるのです。