フロリダ行きとキャンベルスープと資本主義

夜の
バスに乗っていると、それがたとえ独りきりでも、隣にダスティン・ホフマンがいるような気分になる。真夜中のカウボーイのフロリダ行き高速バス。ラストシーンだ。



金曜日、大好きな神田の呑み屋にて。
時期はずれの恐らく冷凍の秋刀魚を頼む。一匹丸ごと焼いたのが200円。絵に描いたように骨だけにして食べたら、連れからも店員からも「綺麗に食べる」と褒められる。大人になると、皆がどうだか知らないが、褒められる事が少なくなる。だから褒められて嬉しいのと複雑なのと。
魚を綺麗に食べることは、別に女としては何の足しにもならんことなきがする。ブラジャーがどんどんブカブカになっていくんです、先生。だからなに?so what?



どーしょもない虚無感と厭世観、そして無気力に襲われるこの頃。何してるときがシアワセなのかな?とか考え出したらどうにも辛くなる。なんだか、なにも、したくない。
最近写真撮ったりしてんの?と聞かれて非常に辛かった。
頑張ったり努力したりする先に希望を見出せなくなっている。みんなそんなものなの?


自分でナンパして友達になったくせに、全く連絡をとってなかった友達に電話をかける。土曜に独りでいるのに耐えられなくなったからだ。ひどく勝手だ。
中野で飲酒。大人呑みをした。
かつて、御徒町の吉池という百貨店で酒を買って上野公園でどうしようもなく酩酊した相手と、大人の呑み方をしたのである。たった数年で、落ち着く部分と代わらぬ部分と。