円山應挙展@江戸東京博物館

芸術家、とくに画人というのはやはり気が狂ったところがないとダメだと思った。それは、奇行が目立つとかシュールな絵を描くとかそういうことではなくて、あくまで絵を観て感じる狂い加減なのです。
すっげえよ。應挙といえば有名なのが『幽霊画』ですが、それ以外の超リアルな写実画から水や空気のような形をとらえがたいもの、そして帳面のスケッチまでもが極細密。巧すぎておかしい。ぜったい。と興奮。
円山派の使用していた画材なども展示されて、小皿に固まったままの岩絵の具や顔料に染まったままの筆を観た。さっきまで描いていたかのように画材の流れは止まっているのに、ここに300年くらいの時間が流れている、というのは泣きそうになる。
夜の両国。隅田川っぺり。弱ってるとき水場に行くのは良いかもしれない。
もっともっと色々な美術館、博物館が夜まで開ければ良いのに、と思う。