二十一世紀の西行を待ちながら、待たれながら。

金子兜太いとうせいこう『他流試合』(ISBN:4103701048)
凄い面白くて。俳人金子兜太さんといとうせいこうさんの対談集。主に、伊藤園俳句大賞の受賞作品をめぐって。
五七五のリズム、スピード感に関する一考。切れ。アミニズム。韻の問題。対談で展開されるネタは私にどんどんと問題提起をしてくれる。
俳句とか興味なくても、日本語とか日本の風土に関する言語の問題とか、その言語から影響を受ける心的なもの…そういうの気になってる人は是非。
これを読んでいて考えたのは…やはり自分は詩でも俳句でもなく、散文的な言語体型が最も近しいと思わざるをえないのでした。