『江戸の写し絵展』 同上

『幸福論』の半券で観られました。うう〜。面白い。幻灯機とか影絵とか江戸とか好きなら是非是非。
minim++(近森基+久納鏡子)というユニットと筧康明の作品「at」が凄く楽しかった。子供もキャーキャー。東京の俯瞰写真図マットが足元に敷いてあって、上を歩くと踏んだ場所が古き江戸の古地図に変わり、江戸城(皇居)を中心においた各方角には、干支にちなんだ動物の足跡が出現!たとえば、江戸城の北は子の方角。江戸城北あたりを踏むとネズミらしき足跡が出現するのです。更に、別の人間がそのネズミの足跡を踏むと、ネズミが現れて江戸城下をかけめぐる、という作品。自分で出した足跡を自分で踏んでも動物は現れない仕組みなので、誰か他の人に踏んでもらわなきゃいけません。一人で来てる方が「辰」の足跡を出していて「あの、誰か踏んでみてくださーい」と仰っていたのでお手伝いして踏みっこしてしまった。私は連れと二人で全部の干支を出す事に燃えてみたり。それぞれ動物が現れる時の音が琵琶とか三味線とか雷とかで、それもまた楽しかった。
近くに居た叔父様が教えてくださったのだが、江戸城からみて辰巳の方角にあるから辰巳なのだとか。そうか、そういう風に今も地名に残ってるというのは不思議だなぁ。
昔は方角だって時刻だって全て干支だったのですよね。
以前、日本科学未来館のミュージアムショップに「干支腕時計」ってのが売っててかなり弾かれた。今何時?そうね子の刻。とか答えて欲しいよ。
影絵の上映では、あの「ニャッキ」の作者の影絵作品があったり、井上陽水の唄う「花の首飾り」にあわせたムービー。陽水本人も出てて、ちと笑いました。

江戸開府400年ということで、各地でこういう展示が多く嬉しいこの頃。