『幸福論』東京都写真美術館

小林敏弘、蜷川実花、三田村光土里。3人の作家にとっての「しあわせ」の作品展。正立方体の段ボールが積み上げられてブースを作っている設営は中々面白かった。段ボールなんか使うと安っぽくなるはずだけど、あんまりそういう印象も受けず。三田村光土里のブースではもっの凄い下手な「アヴェマリア」が流れていて、笑ってる人なんか居たんだけど私は感動すら覚えてしまった。その超絶なアヴェマリアに。かつて、ロウファイを少しでも愛していた人には、ピンポイント的に来るはず。
蜷川実花id:mico315:20030907で観た『Acid Bloom』と殆ど形式は同じなのだけど、ブース内を部屋のように見立ててあって、天地側面だけでなく机やソファ、ゴミ箱、小道具すべてに自身の花の写真をあつらえてる。圧巻。とーにーかーく、彼女の撮る花の写真は、幻覚的に綺麗。そしてだんだん怖くなってくるくらい綺麗。どうしても、極楽浄土とかそういう言葉が浮かぶ。
5日まで開催。1日の都民の日は無料だそうです。500円と妥当な入場料。