2008晩秋中欧旅行 6日目

ホテル・ラディソンSASパレでの朝食はいわゆる普通のビュッフェスタイルの朝食で
ウィーンならではの郷土料理などは揃えていなかった。
けれども卵料理は全て注文を受けてお好みで作ってくれるのは有難かった。

薄切りトーストの上にベーコン、ポーチドエッグ、チーズが乗ったものが美味だった。
ウィーンで丸々観光できるのは本日を入れてあと二日なので、朝一番で『シェーンブルン宮殿』へ向かう。

この宮殿、駅を降りて門を入ってから見学可能な内部に入るまでに延々歩かないといけなかった。
見えてるのに着かない。飛ばされそうになるくらいの強風で凄い寒いし辛かった。
ウィーンではこういう風に入り口から入場口までの距離が異様に離れていることが多く
「見えてるのに着かない」状態によく泣いた気がするなぁ。
宮殿内部は写真撮影不可なのであんまり写真がないし
朝一番に入ったもののどんどんアジア系の団体旅行者が入ってきてあんまりじっくり観た記憶もない。
ただただホントに豪華絢爛。

宮殿の外の森やグロリエッテという離れの風景が荒涼としていて良かった。

敷地内には動物園や温室もあり、温室好きな自分としては迷わず温室に向かう。

中の植物は新宿御苑や神代植物公園の温室なんかに比べたらあんまり種類は無かったけれど
温室のつくりの古さがグッとくる。スケールのでかさも流石はヨーロッパ。

いつかはデンマークの王立植物園にも行ってみたいな。

ウィーン市内からは少しだけ離れた場所にあるシェーンブルンから地下鉄で市内地に戻り
『ベルヴェデーレ宮殿』で開催中の『クリムト特別展』に行く。
ここは普段から宮殿の内部に絵画が展示されているらしいけど今回は大々的にクリムト絵画が集められていたようだった。
クリムト、思えば本物を肉眼で観るのは初めてだったかもしれないな。

べルヴェデーレ宮殿からトラムと地下鉄を乗り継いで市内中心部にあるシュテファン大聖堂に登る。
造りそのものはプラハのヴィート大聖堂に近かったけど雰囲気は全然違った。
ちなみにこの大聖堂の塔は南塔へは階段、北塔へはエレベーターで登ることが出来る。
私達は階段の南塔へ登った。かなり急で狭いので下りは怖いかもしれない。


この日は木曜日で、美術史博物館というところが21時まで見学できるとのこと。
エジプト、ギリシャ、ローマの彫刻に始まり14世紀くらいからの西洋絵画を沢山収蔵しているのでたっぷり時間をかけて周るにはうってつけ。
美術史博物館前にあるマリアテレジア広場ではクリスマスマーケットが開かれていたので
そこでちょっとホットワインで一休みの後、美術館に向かった。

ここのマーケットのホットワインは↑の写真のマグカップで出てくる。
基本的にどこも毎年デザインの変わるマグカップで出てきてデポジット制。
飲み終わったカップを屋台に戻せば1ユーロくらい戻ってきたかと思う。
さて、美術史博物館だが、これは建物だけで圧倒される。
入り口入ってすぐの吹き抜けの美しさは秀逸。

そして収蔵品の品揃えと豪華さ…ハプスブルグ家の栄華を見せ付けられる。

美術館内のカフェ。真ん中の丸い部分は一階から吹き抜けになっている。
夜は結構なお値段のビュッフェみたい。

美術館を出るとすっかり夜。夜のオペラ座。近くのスーパーでワインなどを買って帰宅。ウィーン二日目終了。