ホームグラウンド

巨匠たちの日本美術を観た後に、数年ぶりに博物館の常設展示も観る。
なんていうか…あそこに行くとホームグラウンドに還ってきたみたいな感覚になる。
谷口吉生先生の法隆寺宝物館にいたっては、自分の中の『美』の軸とブレを再認識させてもらうような。
あそこの展示室1に足を踏み入れた時に巻き起こる感情が「しっくりくる」か「こない」かで
その時々での自分ですら気づいてないような己の趣味趣向に気づきを得るのだった。
法隆寺宝物館は、中の収蔵品からその展示方法、ライティング、導線…勿論外観もひっくるめて全て自分の欲望が網羅されている不思議な場所だ。
博物館に向かう道すがら、国際子ども図書館にて『チェコへの扉』というチェコ絵本の展示がやっていることを知ったので
灼熱の中ハシゴする。チェコ…もしかしたら旅行するかもしれないので今いろいろ調査中でタイムリー。
チェコの絵本は何より挿絵のタッチが素敵です。その中で、読み物として面白そうなのを見つける。
図書館でも手に取れたが子供が読みふけっていて中々順番が回ってこなかったので諦める。
その後銀座の教文館絵本売り場ナルニア国で探したけど無い。
柴田元幸さんの訳なんですよ。読んでみたいなあ。

三つの金の鍵―魔法のプラハ

三つの金の鍵―魔法のプラハ


子ども図書館のカフェテリアでハヤシライスランチを食べてから銀座に向かう。
しまった盆休みとはいえ平日なのだから学食みたいな図書館ランチでなく
銀座のルーマニア料理かスペイン料理の平日ランチにすればよかった!!
という軽い後悔はあったものの
展覧会二つと常設展、そして買い物、ヨガ、というおそろしく充実した一日だった。
帰宅してからゴーヤチャンプルーを作る。
細かい行程を手抜きしないでやったら美味しく出来た。夏。