山口晃の挿絵目当てで借りる

菊灯台 (ホラー・ドラコニア 少女小説集)

1999年あたりから、夏といえば澁澤を読むことが私の中の習慣でもあった。
何を書いていても夢幻の中という感覚かつウェットでない文章を夏の私は欲していた。
外は酷暑で、そして空調の利いた室内で読むのがとても好きだった。
山口晃さんの描く美少年の絵と直接的な性描写。これはクラクラする。夏にうってつけだ。

獏園 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)

や、やられた！！！！！！！！！！！！
高丘親王航海記から抜粋された（確か第三章あたりだったかな？）もので
勿論私は高丘親王を読んでますが、今回この挿絵が着いて読むことで「こんなに凄い話だったか！」と読後ショックを受けたくらい。
これ凄い。是非是非全編を山口絵師の挿絵で出して欲しい。高くても買う。
夢、の、また夢、の夢、の、夢の…というような入れ子状の構成がたまりません。
挿絵では高丘親王が突如「高丘教授」というキャラに描かれていたりして面白い。