都市を歩く

金曜夜、というか明日は仕事がお休みという日の夜は、どこか街を歩いて頭の熱を放熱してから帰宅したい感じなのだ。それはなんかずっとそうなのだ。
一番古い記憶では片道2時間弱かけて埼玉から大手町まで通勤していた頃、慣れない仕事に飽和状態であったが、しかし其の頃は酒を呑むという選択肢があんまり無かったし呑みに誘うような間柄の人も居なかった。だからストレス解消ではないけれど金曜夜は必ず池袋を徘徊してから西武線に乗ったっけ。
笹塚で一人暮らしをはじめてからは、都内のどこで呑もうと帰りやすくなったので本格的に呑むようになったけども、それでも誰にも会いたくない日も多かったので、そういう時は頭と体に溜め込んだ何かを解放すべく、私は無目的に歩いていた。二人暮らしになってもそれはあんまり変わらない。
しかしここ暫くは結構忙しかった。時間的余裕があったとしても無目的に街を歩く余裕すら無かったのだなあーと。今日なんとなくぶらぶらと銀座を歩いてみてそう思った。何をするでも買うでもない時間だけれども、都市を歩く事が私は好きだ。ああこんな美味しそうなものが売っている!とか。おおこのスカートは3万8千円もする!!とか無目的に歩いて無責任なこと考える時間。


銀座ベルビア館は中々素敵なお店ばかりで見ていて楽しい。ボーデッサンの鞄もある。ただし見るだけ。
あ。今日は傘を一本買った。Totesの16本骨組傘。たいしたものではないけれど、今まで使ってた500円傘よりは全然いい。しかも軽い。傘一本で楽しい。singin' in the Rain