速度を変えると世界は変わる

週末。いつもをやりすごしてやっと楽しい週末に。
金曜日。仕事帰りに所用で下北沢に行く。時間が無かったので小走りに移動していたら見た顔に会う。短大の同級生だった。私に漫画(主に昭和24年組)の楽しみを教えてくれたクラスメイトだ。5年ぶりくらいの再会で、お互いの近況も知り合わない中だけども彼女の外見が全く変わっていなくてやっぱり彼女は『ポー』の血を引く人間だと強く思った。
金曜日は下北での所用を終えた後に新宿で彼と落ち合って久々に八吉で子持ち昆布の揚げたのを食べようという計画だったのだけども、春の新宿の金曜夜の状態を我々は甘く見ていた。どこも入れる店がなくて泣く泣く帰る。大塚でちょっと?いやかなり呑む呑む。刺身など。


土曜日。結婚式関係のペーパーアイテム材料を仕入れに行く。結局オーダーメイドの方向で。紙関係の工作はかなり楽しい。仕上がりが楽しみ。誰も気づかないであろうちょっとした小物にオレは力を入れているのであった。表参道で雨に降られる。雨宿りというわけではないけれども、元々観たかった展示に行く。
アヌ・トゥオミネン 森の住人
http://www.art-u-room.com/art_u_room/Art-U_room.html
日本で暮らしていたらこういうものは出てこないであろうなー。そりゃぁ北欧に居ればーとは思うのだけども。やっぱりこういうの作って暮らすのって憧れちゃうよ。結局これってクウネルとかそういうの好きな感じなのか?マガジンハウス大好き?…でも『暮らしの手帖』で載ってたのね、この方。


日曜日。朝のランニング、地元の自転車屋、区内をうろうろ。住んで半年以上たつが初めて行く場所ばっかり。ちょっと離れた自転車屋に行って、そしていよいよ私用の自転車を仕入れる!数週間前から彼が買ってきた自転車本などを見てデザイン重視で色々惹かれるものはあったけれども、やっぱり147cmというこの身長でも乗れるものを探すのが大変だった。乗れるものってことと、自転車屋さんのプロ意見も参考にして、結局LOUIS GARNEAUというカナダのメーカーの小さいフレームのものにした。これは実兄が乗っているので同じの嫌だなーと最初からはずして考えていたメーカーだったんだけども。


自転車屋さんから乗って一人で帰る。帰る道すがら、おおよそ自分にとっては15年ぶりくらいの自転車なのだけども、初めて乗るクロスバイクの速度だとか、道から伝わる振動だとか、顔に当たる空気の感じだとか、何もかもが新鮮で、机上で地図を見てこの道とこの道が繋がっている!ああどこにでもいけるのだ!と発見した時のような感動を覚えた。世界がどんどん変わっていく感じなんだほんとに。
中学生の時の教師から、『徒歩から自転車、自転車から車、と速度を速めるごとに、人間は気づくものが減ってくる』と言われたのが未だに心に残っている私だけれども、歩いていても気づかない目線、自転車目線がかなりあるなぁ!と感動の速度と高さと温度だった。わずか数分の自転車ロードだったけど。今日は補助輪が取れたばっかりの子供のように、無意味にワインを買いに遠くのスーパーまで乗ってみたりした。御洒落パン屋とか発見した。ほら楽しい。連休になったら荒川サイクリングデビューする。