風と光と二十歳の私と

4/16に発売されたperfumeの新譜が素晴らしい。というのはさておき、トップランナーを見ていたらこの子たちってまだ19歳なんだよなーということに気づいてビックリした。しっかりしてるなぁ…努力してるなぁ…
わたし、19歳の頃って何考えていたろう?
なんか もっと もっと 今よりも 全ての事に絶望していた 気がする。
モラトリアムの塊で、迫り来る「成人」への月日を数えて逃げたくて仕方が無かった。
しかしそんな中で坂口安吾の「風と光と二十歳の私と」という自伝小説ともいえる小品を読んで
私は諦念をもってして19歳を終える事を覚悟できた、のであった。
まあその後も延々とモラトリアム期が続くわけだけれども!
あれから干支が一回りした今、安吾を読んだらどう思うのだろう???
確かちくまの文庫に入ってたから再読しようかな。
正直言って、白痴も桜の下…も不連続殺人事件も、どれも面白いと感じなくて
自分にピンと来た作品は前述の「風と光と…」だけだった安吾。
私の中ではあの林忠彦撮影のキョーレツな書斎での写真の印象が強くて
そしていわゆる無頼派の中ではリアル無頼というイメエジ。
でも実際は無頼派と呼ばれていない作家の方が実生活無頼っての多かったのかもしれないな。
結局無頼に憧れるけれども無頼になりきれない作家、みたいな方がしっくりくるのかもしれない。オダサクみたいな。
何でもそうだ。純粋に100%なAという存在よりも、Aを目指したけど変形してB。みたいなスタンス。そんなものが好きなんだろな。
あれから干支が一回り…相変わらず私は根っこのねじまがりは変わらなくて
世界はまさかそんな有り得ないことばかりでそんな恐ろしいミライを悲観しつつも私は私の家族を作り
そしてテクノポップとアイドル…ピコピコの世界はいい感じに進化しています。