60年代を生きた夏のこと


k.a.tというブランドが未だ存在しているのかは知りませんが
この写真のTシャツはそこのブランドのモノ。
アンディ・ウォーホルがプリントされている!という理由だけで
18歳の私にしては高値で敷居の高いお店で購入したもの。
テロテロに伸びて焼けて、恐らく、着たのだって買ったその年だけなんだけども
このTシャツには思い出がギュウギュウに詰まっており
どーしてもどーしても捨てられないでとっておいたもの。
流石にとっておいても仕方ないのでいよいよ捨てることに。
墓標のごとく、デジタルカメラにおさめることにした。
サヨウナラ1964年と1994年。
1994年、あの年の私は90年代にありながら60年代にいた。
と、同時に90年代を生きる友達が沢山出来た年だ。
観る映画も聴く音楽も全て60年代だった気がする。
恥ずかしく懐古主義にかぶれ
そしていっかいの美術学生らしく60年代のポップアートにかぶれ
ウォーホルTシャツを着ていた夏だ。若くて青い。
日々少しづつ、色々なものを処分しているので
日々色々な含羞が。