そしてキャラバンは続く

最近直帰が多くて、今日はこちらの現場、明日はあちらの現場というのもキャラバンみたいでイイ。


毎日毎日同じ時間の電車に乗って同じ場所に出勤することを
かつての自分は嫌悪していたけど
いざそういう生活を選択してみたらそれはそれで楽なことでもある。
組織は楽だ。
どっちが自分に向いてるのかは未だにわからない。
それでも「あー。こんな風に綺麗な格好して田園都市線なんか乗る人になりたかったよ」と
前に座ったお姉さんを見て思ったりもする。


今日は無駄に遠回りをして世田谷線で帰る。一度乗ってみたかったの。
思えば私は乗り物が好きだ。
そしてシステムやルートや料金がよく分からない不慣れな状態で
どこに連れてかれるかと不安な気持ちで路線図なんか眺めて乗るのが割りと好きだ、ゾクゾクして。
初めて乗った世田谷線はローカルだった。車窓風景も面白い。
三軒茶屋駅を発車してすぐに「目青不動尊」という文字が飛び込んでくる。
ああ!中井英夫の『虚無への供物』に出てくるやつ!五色不動尊!
脳内中井指数が下がってたからな。すっかり忘れてた。
三茶に行った段階で思い出すべきだった。
いつかは立ち寄りたい。


いつまでこうやって都心に住んでいられるかだって非常に不確実だ。
なにせキャラバン だ。
思い立った場所にはちゃんと足を運んでおこう。と心に決める。
2本の足でスックと立つ。