靴と男は…

日曜日に池袋で母さんと昼ごはんを食べたついでに
東武デパートで靴を物色した。
あそこの靴売り場の品数といったらちょっとしたもんだと思う。
細長い空間にどこまでも靴が並ぶのはクラクラする。
で、結局また何も買えなかった。
そして何故みんなあんな纏足のごとき華奢な靴ばっかりなんだろう。
この分でいくとサンダルはビルケンとかそういう負担の少ないのになるの?
週末にもっと落ち着いて靴を探したい。
寺山じゃないけれど
『誰か時間を止めてくれ僕はゆっくり靴を探したい』って感じだ。


ところで先日『靴に恋して』という映画を観た。
靴に恋して [DVD]

こういうのを旨く語るべきジャンルってのがあるか分からないけど
赤の他人同士がすこーしだけ関わって物語を形成してるような
袖摺りあうもホンの一握りのザッピング映画っていうの?
こういうのが私は好きなのだけど多種多様な靴と女性、時には男性が出てきて
その靴のデザインだけでも観ていて楽しいし
全篇に流れているのはゲイ肯定っていうか人間全肯定!で気持ちがよい。
特にもう恋なんかしないわって感じの女郎屋の女将さんの恋、とタンゴのシーンと
その女将さんの娘である、障害を持つ彼女が世界への扉を開くかのシーン。
人間肯定だ。