殺伐として 12本傘 鋭角の雨夜

本気で一生懸命に話なんかするから深く傷付くのだこの阿呆者。


クールだよね。とかよく言われるけども
何処がクールなんだ?と自分では思う。
適当な馴れ合いというのがあんまり出来ないだけだ。はしゃげないだけだ。
黙ってるからって怒ってるんじゃないんだってホントにもう、めんどいなぁ。


しかし、こと弁論の部になると
口調も声もクールだが、その内面は煮えたぎってるぜ わたし。
今日も今日とて一生懸命にスジを通そうとしたのだけども
なんとなくの世間話のようにスルーされた。
きっと、かったるかったのだろう、相手するのが。


で、一行目に戻る。
話せば話すほど、スカスカになってく感覚。
あーあ。
それでいて今日、確実にうんと年上の人を傷つけた。
それは本当にわたしが若くないと言えない発言だったな。
ってことに後々から気付いて ズーンと後悔して 
『10秒考えてからモノを言いなさい』おかあさんによく怒られた常套句だ。
世話ないや。
少しは大人の処世術ってやつを覚えりゃいいんだ、処世術を。
誘われて、また今度ね。なんて応える社交辞令は覚えたくせに。


帰り道 見上げたら
差している紅い傘の骨組が通常のやつよりも多い12本傘で
その骨格がとても美しくて 少し気持ちが落ち着いた。
そんなもんか そんなもんだ。
12本で落ち着くのだから、16本、いや24本なんてのもあるみたい。
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