サヨナラあたし(気分は大林宣彦の『転校生』で)

美人は作られるものだ、っていうけど外見だけだったら金さえあれば簡単に作れるんだと思う。ていうか思った。実感した。
いや、別に美人になったなんて言ってるわけではないのですよ。
1万ナンボ出して、縮毛矯正っていうのやってきたんですよ。ハイ。
もー驚きね。別人。鏡やガラスとかに映った顔見て「あんた誰?」って感じだもの。イメージ、今までつきあってきた自分の中の自分イメージとかけ離れてるの。あたま小っさ!髪の毛多いのかと思ってたけど、実際多くなかったことも初めて知ったさ。ホント、誰?ヴィダルサスーン
サラサラストレートヘアなんていうのは、金さえ出せば誰にでもできるものだったのですね、ということを今更ながら実感してるわけです。
こんな真直ぐな髪の毛になっちゃったのなんて、突如クセが出始めた小学2年生以来ですよ。中学校の時が、多分そのクセッ毛のピークで、それでまた何故か沈静化してきたものの、やっぱりかけてもないのに無造作パーマみたいな頭で十年くらいはやってきてるわけです、自分。
すべすべで艶々した手触りで、もう触って触って。誰も触る人なんか居ないからさっきから自分で触ってんだけんども。いや、ホント、物凄く違和感ある。余りにも面白いから、笑ってほしくて兄に写メールしてしまった。反応なくてツマンナイ。余談だけども、最近の実兄はギャグの切れが非常に悪いので悲しい。


タイムマシンがあったら、中学生の時に半泣きになりながらドライヤーで髪の毛伸ばしてる自分んとこ行って、大丈夫そのうち技術は進歩する*1し、金さえ出せばそんなもんは解決する。って言ってやりたいけど、突如未来からやってきた「未来の自分」のビジュアルがこれだったら、中学生の私はガッカリするんだろうな。あの頃の妄想の果ての理想とかけ離れてるからさ。あの頃から身長変わってなくてガックリ来ると思う…。
それでも、ほんとに、銭さえあればなんでも出来るヅラって言ったのはジョージ秋山の『銭ゲバ*2だけども、ビジュアルをマシにするのなんて、お財布ひとつなんだよー、ホントによー。世の中のサラサラ髪のご夫人は皆パーマかけてるんじゃないかっていう気になってきたさ。
顔がいやなら整形すればいいヅラ。脂肪吸引でも豊胸手術でも何でもかんでも銭があればできるヅラ。いやしないヅラよ。
美人は銭かけて作るものヅラ。生まれ持った気品だけは銭で買えないヅラ。

*1:私が中学生の時なんて『りぼん』とかに広告出してるようなミスターハビットとかいうパーマしかなかったんだよな、多分。とても当時の自分に払える額ではなかったし。

*2:ちなみに映画版では唐十郎が怪演