停車場の向こう側にて

仕事の合間に、どうにかこうにか汐留の某社の内覧会に行く。
滅多なことでは入れないであろう某社の木製自動開き戸にはちょっとビックリ。天井までの高さの壁がスーッと音もなく自動で開閉すんのね。ELVもオシャレだったし。床に埋め込まれた発光ダイオード照明とかも綺麗だった。
いや、観に行ったのはそういうんじゃなくて、新しいセキュリティシステムだのLAN機器とかそういうお勉強だったのですが、自分の仕事とは直接関係のない発光ダイオード照明とかに嬉々としてカタログ貰いまくってきた、やっぱりあんまりお勉強になってないかもしれない。


数ヶ月前。上司が辞めて孤高状態に陥った時に、私を助けてくれたのは、会社のボスでもなければ他課の先輩でもなく、代理店の営業のおじさん達数人であった。
そりゃぁ、営業マンだもん、恩を売ってるだけでしょう、というのはひねくれて悲しいので考えたくない。それに、一応こちらは会社的にはお客だが、向こうの方が遥かに私よりも強いのだ。右も左も分からないぺーぺーの私は突っこまれて怒られて教わることばかりである。そのおじさん達に。
今日の内覧会に連れて行ってくれたのも、そのおじさんの一人であった。普通そういう招待券は会社のエライ人に配るのだけども、勉強しなさいということで誘ってくれた。
そのおじさん、凄くチャランポランでダメな感じなのだけども、その内覧会の某社にて、某社の御偉い方に異様に顔が広く、しかも信頼を寄せられててビックリした。
人は見かけじゃないですね、やはり。製品以外のことで非常に勉強になった内覧会であった。
ダメそうだけど実は凄い人。そういう年のとり方をしたいものだ。私は、多分逆で、しっかりしてるように思われるけども実は物凄くイイカゲンで、それが如実に酷くなっているように思われるこの頃である。


内覧会を出たら夕暮れの新橋だった。嗚呼こりゃぁもう呑み行こうよ!って感じだったのですが、やることがてんこ盛りだったので泣く泣く帰社。ガードの向こうで煙が呼んでたのにな。