人工楽園という美しいコトバ

先日の日曜にテレビ朝日の『素敵な宇宙船地球号』という番組を観た。イギリスはコーンウォール州で取り組まれているエデンプロジェクト、非常に非常に興味深かった。
人工のドームに熱帯地方や温暖地方の植物環境を模して作り出す、というようなものでした。
実は、私にはそのエデンプロジェクトのバックボーンにあるであろう自然環境保護云々とかあんまりピンと来てなくて*1、ただ単に、人工の、しかも限られた空間の中の楽園というものに興味があるのです。
植物園や温室によく行くのも、植物を観に行く目的よりは、その、温室特有の「限り有る空間のくせに閉塞感を全く感じない」あの中に入りたいからという理由の方が大きいのかもしれません。
そして私はそういう人工物を作り出した人類が滅亡しちゃってもドーム内の植物が勝手にウヨウヨ繁殖している、みたいな妄想をずーっと抱き続けているのです。こう書くと「後ろ向きな人だなぁ」と思われるかもしれませんが、あの空間と滅亡ってセットなんです、どうしても。そしてそれは明るく希望的滅亡というイメージなんですけど。


エデン・プロジェクトのドームはどれもトンボの眼のような異様な形で不自然さを増していて、一度は足を運んでみたい施設でありました。
番組サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2004/20040201/index.html
エデン・プロジェクト本家。ドーム内擬似探検できる。
http://www.edenproject.com/


ついでに欲しくて欲しくてたまらないバイブル。
人工楽園−19世紀の温室とウィンターガーデン(ISBN:4306093190)
17800円かー。茄子が出たら買お…。

*1:環境保護するなら一本でも多く植林した方が良いのでは?とか思ってしまう。