諸星大二郎栞と紙魚子』(ISBN:4257722118)
私は諸星大二郎が大好きです。好きな漫画家を3人挙げろって言われたら多分1人はモロ★を挙げるくらい好きです。この人のオカルトが好きとかそういうんじゃないんです。 自意識とかそういう七面倒な部分で非常に共感して好きというのがヒトツ。共感なんてとても及ばない相当高いところにある彼の感覚が好きというのがヒトツ。そして最後に「突っ走る」加減が好きというのがヒトツ。
この「突っ走る」というのは、私は漫画を読む上で、モロ★に限らずかなり重要視しているのです。
漫画が好きでたまらないから描いてる、だから暴走。
野球が好きでたまらないから野球漫画を描いてる、だから暴走。*1
メイドが好きでたまらないからメイド漫画を描いてる、だから暴走。
こういうのを感じる事ができると、よりいっそうその漫画と作者が好きになります。
モロ★がどこに向かって突っ走ってるのかは解りません。
この、栞と紙魚子*2シリーズは、少女向けホラー漫画みたいなのかなーと思って、モロファンを自称する私も敬遠してたんですが…朝日ソノラマってことでついつい「あるうちに買っておこう」と手にとってしまった。
女子高生、栞と紙魚子の的外れ暴走っぷりがたまらなく、相当キテました。フハッて力抜けるぐらいオチがどーしょもないんだけど、私は好き。笑えないんだけど、オカシイ。

*1:挙げ句、プロ野球ニュースに出た際に、今年のMVPは?と聞かれて「景浦安武」とか答えてみたり

*2:シミコと読みます。可愛いよね。