ロッポンジン失格者の俯瞰目線

六本木ヒルズ森アーツセンター『世界都市展』
俯瞰構図がスキなら見た方がイイよと前々から言われていたので行って来た。ロンドン、フランクフルト、ベルリン、パリ、シカゴ…の模型のあまりのショボさに泣きそうになる。紙は紙で発泡は発泡、トーフを並べましたというくらいに酷い。ニューヨークと東京の模型でやっと満足できるかな?ベースは全部写真で構成されているので、道路にはちゃんと渋滞が写っていたり、建物屋上部もちゃんと写真。側面だけコンピュータ。クライスラービルはちゃんとあの金ピカ感が出ていた。東京の模型は、森ビルを中心に作られていて、レインボーブリッジでバッスリ切って意地でもフジテレビ社屋を入れないぜってのが面白かった。こうして見てみると…東京の都市計画って本当に酷いもんです。企業がスキ勝手に建てた残骸を見せられた感。現在の東京都心部と言われている地域は本来の都ではなかったから仕方ないのかなとも思うけど。にしても統一感が無さ過ぎる。
上海の模型。上海行ったことないけど、アヴァンギャルド過ぎて興味深々。ビルひとつひとつ、どれ取っても凄い。構造どうなってるの?あとで調べてみよう。設計者も気になる。
オープンからおよそ4ヶ月たって初めて行ったヒルズ。見たものは世界都市展と展望台(展覧会チケットで両方観られます)。そしてけやき坂のデザインチェアと宮島達男さんのカウンターヴォイドのみ。我、あおぎ観る。写真は「雨に消える椅子」ベタでスマン。でも綺麗。雨ん中レインコート着て座って、誰か。宮島さんのカウンターヴォイドは夜にもう一度観てみよう。でも今後…ステキなラヴァーと夜景でも観に行かない限りは行くことあるのかなぁというくらい、あんまり必要性を感じないビルでした。なんかシンガポールあたりに来た感覚を味わえます。テナントは海外ブランドばっかだしさ。免税?とかも錯覚。

建物に足を踏み入れてからずっと、都市が壊滅したあとに上層階が残ってる廃墟ヒルズってのを妄想してた、ずっと。