ヴィクトリアンヌード展、東京藝術大学美術館。
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2003/Victorian/index.htm

チケットを頂いたので観てきた。圧倒される肉感的裸体の数々。今の御時世だったらあんまり綺麗な体とはいえないであろうスタイル。それでも当時はこれが「美」の基準だったんだろうなぁーと、美の移り変わりを強く感じました。そんな裸体の中で、ルイスキャロルが撮った少女のヌードは犯罪ギリギリ。これが一番面白かったけど。

他の国はよくわからないけど、とりわけ日本で「良し」とされるスタイルってどんどん細くなっていってる気がする。このままいくとだなぁ・・・例えばだけど、冨永愛が基準値とかになっちゃったら…とか考えると末恐ろしい。愚鈍な自分、死すべし!
80年代のアイドルを見てみろ!みんな恐ろしく健康的だぞ。
そんなことを考えていたら、日本美人史とかやったら面白いだろうなと思った。人だけじゃなくて、リカちゃん人形がどれだけ足が伸びて痩せていったか、だとか、アニメ、マンガのキャラクターの体系とかも。
芸大の美術館初めて行きましたが、地下1,2階の展示室はあまりよろしくない。螺旋階段はなかなか素敵。

国際こども図書館
http://www.kodomo.go.jp/
昼食をとりがてら、芸大から足を伸ばす。ここ良いです。もともとは明治39年に建てられた帝國図書館を、平成10年から耐震改修工事して、今の姿に。明治39年の建物をそのままガラスケースに入れてるという発想が面白いし、それでもあんまり無理なくリニューアルされてる印象。設計は安藤忠雄。内観も、高い天井に漆喰の壁、中央螺旋階段、大きな窓etc。好み。2階の資料室でずっと絵本読んでた。ずっと探してた初山滋の『食べるトンちゃん』。ヤバすぎ。

国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/index-j.html
ここも初めて行きました。『ココロのマド−絵のかたち』という小企画展が面白かった。四角以外の円形やアーチ型や、色々な形のタブローがあり、最近、絵よりも額装に目が行ってしまう自分には、祭壇画の形状とかが興味深かった。
また、ここは見せ方がヨロシ。1階から入ってスロープで2階の展示、それでまた1階展示室まで降りるっていう順路も滅茶苦茶なようでいて気にならない。時折どこにいるのか解らなくなるようだけど最後につじつまが合うような不思議な構造。天井の材質、照明デザインが面白い。本館の設計はコルビュジェ

ここで力尽き、帰宅。美術館の閉館する感覚って結構スキだ。

前に進まなくてはいけないのに、現実的に歩行できるくらいで私は何も変われない。立った、立った、クララが立った〜〜〜〜!