徘徊しつつ駒場公園まで。公園で「さぁオニギリでも広げようかねー」なんて思ってベンチに座った途端、子猫とカラスに囲まれる。餌くれ、という雰囲気で囲まれて場所異動しても追っかけられ…。猫は、近づいても逃げるという固定概念があるので、逆に追いかけられると怖くてたまらん。しかもカラスまで。

駒場公園内の日本近代文学館に入る。入場券ではなく「来館記念」とか書かれた封筒を渡されて、中身は「我輩は猫である」のエハガキだった。自分でも何点かエハガキ購入。昔の本の装丁をそのままプリントしたデザインは素敵だった。
大正時代の文学の展示をしていて、中でも葉山嘉樹『海に生くる人々』の装丁は、これぞ1920年代!という書体と色で好みだった。誰もいない展示室でそんなものを見て周った。
館内の閲覧室は、身分証明書を提示して手続きをしないと利用できないそうなのだが、チラリと覗いたら年季入った感じの飴色の机たちや、ズラーっと図書カードの入った抽斗が並んでいて、そそられた。