東京には本当の空がないと言ふ。智恵子さんはそういったらしいですが、今日は九段、北の丸界隈を歩いていて、このへんには空があるような気がするなぁと思いました。
東京国立近代美術館に行こうとして、国立公文書館にも寄り道。初めて入ったけど、物凄い公文書が展示されていてちょっとビックリ。日露戦争ん時の明治天皇の署名文書だの、そういうの。複製かと思ったら本物で二度ビックリ。
東京国立近代美術館へは、わざわざ常設を観に行った。なかなか良いものを沢山持っているし、今は細江英公薔薇刑写真とか展示されている。佐伯祐三がとても良し。
特集展示「美術と音楽」というのも面白かった。野村仁『'moon'score(月の譜)』っていうのが軽く音響系作品。五線譜を加工したフィルムかなんかで、毎日毎日「月」を定点撮影して楽譜のようになったそのネガをベタ焼きした作品。それを楽譜としてそのまま起こしたものかは解らないけれど、月の譜を元に音をつけたCDが聴けるようになっていた。気持ちの良い音。
国立近代美術館のアートライブラリにも初めて行った。データベースで検索してリクエスト書いて書庫から引っ張り出してもらって閲覧できる図書館なのだけど、二度と見られないと諦めていた本なんかにお目にかかれた。図書館内装や書棚の感じとてもよし。椅子の座り心地も最高なり。長居できそう…というか4時間くらい図書館に居た。金曜は8時まで開館しているのも嬉しい。夕暮れ時に4階の休憩室に行って皇居や東京タワーを眺めているだけでも満足できる。スバラシイ。
夏休み自由研究はバッチリのような一日でした。