梶井基次郎『檸檬』(ISBN:4101096015)
夕べ、何度目かの再読。書くほどのこともなく、名著オブ名著なんだけど、どうしても書きたかったのは 、こんな本は既に新潮文庫の百冊とやらから外されてるという事実があるから。
言葉は生きている。明治からの近代文学を学んでこそ国語!とか言いません。いわゆる文豪というところを押えなきゃいけない法なんかも全くもってナンセンス。しっくり来る文体のものだけ読んだって構わないのです、勿論。今の言葉、今の文体で学んだって良いと思うんです。でも、今年の新潮文庫の百冊のうち、私が読んだことがあるのは半分にも満たない44冊であり、もはや、そこのリストについていけないでいる私の読書傾向にはちょっと愕然。
リストから外されてしまった梶井の檸檬ですが、私は、この文庫本を、比喩でなくボロボロになるまで読み返し読み返し、素敵な言い回しに朱筆を引っ張って真っ赤にしてしまうくらいだった。これを元にマンガを描いてしまったこともある。
美しく美しく麗しく。言葉がキラキラしているのです。梶井基次郎よ永遠に。と、夜中に一人打ち震えた個人的な感想。どーでもいいけど、こっから飛ぶISBNコードのとこで、他にはこんな本もオススメっていうラインナップにはあんまり納得いきません。そしてなんだかんだで今年の新潮文庫の百冊も納得いかんので、マイ新潮百冊をピックアップして自己満足しようと思った。100%orangeの手によるyondaもあんまり納得いきません。