夏目房之介『漱石の孫』(ISBN:4408321710)
漱石が凄いのは勿論ですが、夏目さんは、今まで誰もやろうとしなかった記号論とも違うようなマンガ論を展開させたのでとても凄いと思います。このエッセイを読みながら、ニッポンマンガの好きな欧米人についてずっと考えてしまった。周りにそういう欧米人は居ないので謎のままですが。この本は、表紙と帯に使用された紙の材質まで書かれていて嬉しかった。そういうの、スキ。

ユリイカ8月号『黒田硫黄特集』(ISBN:4791701089)
飛ぶ鳥落とす勢いですね。この若さで、これくらいの著作数で特集が組まれるって凄いことなんだろうなぁ、やっぱり。インタビューでマンガでのセックス描写について発言されていて「おおお」と唸る。